Googleが同社の歴史上最大の変更に着手しようとしている。The Wall Street Journal(WSJ)によると、Googleは激化する競争と新たなテクノロジに後れを取らないようにするため、検索機能の完全な改良を行うことによって、他社に対するリードを維持しようとしているという。
Googleの検索担当エグゼクティブであるAmit Singhal氏がWSJに語ったところによると、新しいGoogle検索は「人間が世界を理解する方法」により近いものになるという。
変更は今後数カ月のうちにロールアウトされる見通しだとWSJは報じているが、「次世代の検索」への完全な移行には何年もかかる可能性が高い。Googleの広報担当者が米CNETに述べたところによると、具体的なタイムラインは存在せず、準備が整い次第ローンチするというのがGoogleの哲学だという。
改良の計画は、必ずしも現行のキーワード検索システムを置き換えることが目的ではなく、より関連性の高い結果を提供することを目指している。このプロセスは、「セマンティック検索」と呼ばれるテクノロジを利用することによって機能する。セマンティック検索の場合、人々の検索は、同社がこの2年間構築してきた人々や場所、物事といった「要素」とより効率的にマッチングされるようになる、とWSJは報じている。
例えば、現在「Lake Tahoe」を検索すると、タホ湖の観光局のウェブサイトと地図へのリンクが返される。一方、改良後の検索エンジンでは、位置や高度、平均気温、塩類含有量など、タホ湖に関する主要な「属性」が表示されるようになる。
広報担当者が米CNETに述べたところによると、Googleは基本的にGoogleのさまざまな側面の根底をなすインフラストラクチャレイヤ、または知識グラフを構築しようとしているという。その狙いは、これらの要素を使って検索における可能性を高めることだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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