Zyngaは米国時間3月1日に発表した2つの大きな動きによって、Facebookからの独立を図るようだ。これらの動きによって同社は成長し、Facebookからある程度独立した地位を築くことになる。
まず同社は、独自のゲームポータルZynga.comを提供開始する。ここでプレーヤーらは、これまでFacebookで利用していたZyngaゲームの一部を直接利用することができる。同ポータルは、ゲームに特化した独自のソーシャルネットワーク機能も備える予定である。またプレーヤーは、Facebookにおける自分の友人ネットワークに含まれない人々を見つけて対戦することもできるようになる。
2つめの動きとしてZyngaは、同社プラットフォームを公開する。同社は、Row Sham BowやMobScienceといった開発企業がZynga上でゲームを提供開始することを発表した。その後、Zyngaは同社のプラットフォームとAPIを独立系の開発者らに公開することを計画しており、また、これまでは社内でのみ使用されていたソフトウェア開発キット(SDK)のあるバージョンを提供する予定である。
これらの動きはどちらも、Facebookとの密接な共生関係の中で成長してきたゲーム企業Zyngaにとって画期的な変化である。Zyngaは、生まれ育った環境から完全に巣立つというわけではないが、これらの動きによって、これまでよりも格段に機動力が高まり、成長の余地が拡大するにちがいない。またどちらのイニシアチブも、Zyngaのソーシャルゲーム利用者らのネットワークをこれまで完全に支配下に収めてきたFacebookにとっては脅威となる。
FacebookのIPO申請書によると、Zyngaは同社の売上高の12%を占めるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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