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コワーキングの敷居を下げ、地域と結びつく場を作る--横浜「タネマキ」

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 「コワーキング」という言葉からは、「起業」「ベンチャー」「独立」と、ある種の決心が必要になるような印象を持つ人も少なくない。だが、そんなに堅苦しく考えなくても、「人と人とが出会い、そこから新しいアイデアやアクションが生まれる」ということを気軽に体験できることこそが重要だ。そんな思いから、コワーキングに対する“敷居”を下げてもらおうと考えているのが、横浜にあるコワーキングスペース「タネマキ」だ。

オープンシェアオフィスとして、人が出会える空間を作る

 タネマキを運営するのは、上津原雅之氏と杉本淳氏。ともにウェブデザインを仕事にしており、WordPressのイベント「WordBench」で出会ったという2人は、「自分たちでもイベントなどを主催していきたい」という思いから、コワーキングスペースの立ち上げを考え始めたのだという。「イベントが行えるスペースはもちろん、自分たちのオフィスを作りたかった。オープンシェアオフィスという発想のもと、自分が働く場所、自分が作りたい環境のための場所が欲しかった」(上津原氏)


上津原雅之氏

 2人は2011年12月のスペース立ち上げを目標に掲げ、渋谷にある「JELLY JELLY CAFE」や、下北沢にある「下北沢オープンソースCafe」といった都内のスペースをめぐりながら、コワーキングについて学び、自分たちがやりたいスペースの構想を固めていった。

「コワーキングに出会って、これまでと比較にならないくらい人と出会い、さまざまなつながりが生まれていった。また、いままでよりも笑顔が増えたと思う。笑える環境をつくることは誰にとっても大事。こういった場所をもっと増やすことの重要性を感じた」(杉本氏)

アクションを起こしたい人が“タネをまく”場所に

 タネマキの2人は、コワーキングという考え方、そしてスペースの存在は、もっと広く開かれるべきだと主張する。「(起業家のように)すでに何か目標を持ってやっている人よりも、まだ何をしていいかわかない人のほうが一般的には多い。だからこそ、(何がやりたいかは分からなくとも)何かやりたい、という人が集えるところにしたい。何かしらのアクションを起こしている人と一緒の空間にいることで、『自分もなにかしなきゃ』という気持ちにさせてくれる。そんな場所にしていきたい」(杉本氏)。今後は会社員が平日などのオフピークに使う、といったことも支援できる体制をとっていく。


杉本淳氏

 スペース名の由来は「(アイデアの)新しいタネをまく」というところから。可能性を秘めた人たちが集まり、次々とアイデアやアクションを生む「畑」を目指す。

 そのためにも、さまざまな企画を展開する。たとえば上津原氏が下北沢オープンソースCafeでも開催していたという「Just Do It」は、土曜の朝に、日頃やらないタスクをみんなで集まって行うというイベントだ。普段なかなか手をつけられなかった仕事などを、同じ空間にいるメンバーで一斉に行うことで、「片付け」の空気を作っていく。また、利用者から提案されたイベントを積極的に実施することで、利用者が能動的にスペース作りに参加できるようにしている。

 タネマキには、一部工事中のスペースが残る。工事中なのになぜオープンしたのか? そこには、“変化し続ける”ことに対する2人の思いがあるのだという。「ウェブのように、スペースも常に変化し続けることがあっていい。工事をしていると、利用している人たちがアイデアや意見を言ってくれる。それらを取り込みながら作っていけるような空間にしたいと考えている」(上津原氏)

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