サイブリッジは2月13日、カバンの中身を共有するウェブサービス「インマイバッグ」を合同会社インマイバッグから譲受し、新たに2月29日にインマイバッグ株式会社を設立することを発表した。譲受は2011年12月に完了しており、新会社はサイブリッジ、ピクシブ、どこでもの3社による共同出資によって設立される。代表取締役にはサイブリッジ取締役副社長の濱田優貴氏が就任する。
インマイバッグはカバンの中身を撮影した写真を共有して、自分と趣味や嗜好の合う人やカバンを見つけたり、つながりを辿って新しいモノを発見できるソーシャルメディアサービス。カバンの中身をアイテムとしてタグ付けできるようになっており、「Want it!(欲しい!)」や「In My Bag!(持ってる!)」などの機能を提供、モノを通じたコミュニケーションが特徴だ。
インマイバッグには元プーぺガール代表で、現在はハンドメイドを通じたコミュニケーションサービス「DECOLY」を運営するどこでも代表取締役の森永佳未氏が参加している。彼女は取締役としてサービスの中心となるユーザーコミュニティの運営やインターフェースの監修などを行うそうだ。
「モノでつながっていく、という考え方が好きなんです」と森永氏は話す。
「例えばロディアのようなメモ帳を探しているとするじゃないですか。もしここで探してるモノを見つけたら『自分も持ってる!』とか『そのカバーはどこで買ったんですか?』というようなコミュニケーションが生まれる可能性が高い。そういったモノつながりのコミュニティを作り、新しい価値と発見を作り出すことが大きな狙い」(森永氏)
ここを見ればどういうものが日本で流行しているのか、どういう生活をしているのか、そういう日常が分かる——将来的に日本の縮図のようなコミュニティにしたいと森永氏は話す。2012年に開設したFacebookページのLike数は既に1万を突破し、日本の情報を知れるとあってか、海外からのユーザーが多いのも特徴だそうだ。
ビジネスモデルは企業マーケティングを主に検討しているという。アイテムにはすべてリンクが貼れるようになっているので、例えばゴルフ用品の事業者とゴルフバッグの中身を共有するキャンペーンなどを展開すれば新しい導線が生まれる。「持っている!」「欲しい!」ボタンなどで蓄積したデータをもとに、「精度の高いレコメンデーションも提供したい」(濱田氏)という。
現在は3000人ほどのユーザーが1000個程度のバッグを公開している同サイト。年内に2万バッグ、10万アイテムの登録を目指している。来月にはスマートフォン対応も控えている。
今後はインタビューなどの企画を強化し、例えば表参道を歩いている女子100人のカバンを公開など、主に女性向けのコンテンツを増やしていくという。
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