「Windows 8」のリリースまでの視界が開けてきた今、大手デバイスメーカー各社はMicrosoftを先頭に、大きな盛り上がりを見せるAppleのパーティーに押しかけることが予想される。
「Android」はどこへ向かうのだろうか。これまでのところ、止まるところを知らない「iPad」のお祭り騒ぎに割って入る寸前までいったAndroidタブレットのサプライヤーは、Amazonだけである。
なんとも皮肉なことだ。Amazonはハードウェアを本業とする企業ではない。そして、MotorolaやDell、ソニー、東芝、サムスン、ASUSTeK Computerといった企業とは明らかに大きく異なる。これらの企業はすべて、iPadに取って代わるような大ヒットのAndroidタブレットを生み出すことができていない(サムスンとASUSはある程度の成功を収めてきたが、数字でiPadに肩を並べる製品は1つもない)。
Deutsche BankのChris Whitmore氏は先週、リサーチノート中の「No iPad-killer in this bunch」(これらの製品の中にiPadキラーはない)という見出しの付いた段落で、次のように述べている。
アナリストはAndroidに不安を抱く:「この12カ月、タブレット市場には膨大な数のAndroidベースのデバイスが登場したが、iPadの成功に匹敵するようなものは1つとしてない。ハードウェアの観点から見ると、大半の製品がほとんど、または全く差別化の図られていない『模倣』であることは明白だ」(Whitmore氏)
Whitmore氏は、「われわれはこれまでと同様、こうしたAndroidベースの『iPadキラー』が期待はずれに終わると考えている。(デバイスメーカーの)多くはこの考えに同意しているようで、2H12(2012年後半)に出荷予定のWindows 8ベースのタブレットに取り組みをシフトさせている」と続ける。
そして先週、MicrosoftがARM版Windows 8についての詳細をより明確に提示したことで、そのシフトはいくらか勢いを増した。
Windows 8タブレットの登場を待つ:個人的に、筆者はHewlett-Packard(HP)やDell、ソニー、サムスンといった企業のWindows 8タブレットを手に入れることを切望している。それはなぜか。「Android 3.2」を搭載したMotorolaとVerizonの「Droid XyBoard 10.1」(別名「XOOM 2」)を使用して2カ月になるが、必ずしも満足のいくものではないからだ(ただし、Motorolaの薄型で軽量のデザインは非常に気に入っている)。要するに、筆者のXyBoardのAndroidは、筆者の「iPad 2」に搭載された「iOS」の信頼性と比べて見劣りがする。
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