Googleは先日、世界中の先進的な考えを持つ人たちが、われわれの生活を一変させるかもしれないアイデアについて議論した。そして、同社は今、一般のユーザーにも支援を求めている。
Googleは米国時間2月6日、「Solve for X」プロジェクトに関する新たなウェブサイトと「Google+」ページの公開を発表した。Solve for Xの狙いは、大きな成功を収めている企業家、研究者、科学者を集めて、「世界で最も大きな問題のいくつかに対する解決策」を考案しようというものだ。このプログラムで実現したいのは「10%の改善ではなく、10倍の改善」だとGoogleは述べている。
Googleは2月初め、同社の会長Eric Schmidt氏が共同司会を務めるフォーラムを開催し、「ブレークスルー技術」を現実のものにする方法を世界の著名な研究者たちに話し合ってもらった。Googleによると参加者たちの議論は、「大胆不適な挑戦と純然たるサイエンスフィクションの間のグレーな領域」にある、いわゆる「ムーンショット(壮大な挑戦)」だ。
Solve For Xサイトで紹介されているアイデアには、このフォーラムで提示されたものもあれば、Googleがいずれ手がけるかもしれないものもある。特に興味深い動画の1つは、Pixel Qiの創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるMary Lou Jepsen氏のものだ。同氏はこの中で、「心の眼」がとらえた画像を読み取る究極の可能性について論じている。
一般の人たちにも広く参加してもらうため、GoogleがSolve for X向けに用意したGoogle+ページでは、ユーザーが同プログラムに寄せられたアイデアについて議論したり、独自のアイデアを提案したりできるようになっている。
ただし、現時点ではっきりしないのは、Solve for Xが最終的にどういうものになるかという点だ。現在のところ、Googleはこのサービスを「壮大な課題に挑戦する技術ベースの思考やチームワークを奨励し、拡大するフォーラム」と呼ぶにとどまり、ここから実際に何かを生み出すかどうかは明言していない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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