Googleは、より高速なインターネット接続への移行を促進する「Google Fiber」プロジェクトの一環として、ミズーリ州とカンザス州にまたがる都市カンザスシティに光ファイバ回線の敷設を開始する準備を整えた。
Googleは同プロジェクトを2年前に発表し、2011年には、1Gbpsのインターネット接続が提供される幸運な都市にカンザスシティを選んだと発表していた。しかし、それほどの高速ネットワークを多数の住民向けに配備するのは容易でないことがわかり、Googleが目標達成に向けて取り組みを進めている間に、高速ブロードバンドは他地域にも徐々に進出し始めている。
Google Accessのゼネラルマネージャーを務めるKevin Lo氏は米国時間2月6日、Googleが調査測量を完了し、このほど光ファイバの敷設準備が整ったことを明らかにした。ただし、まずはネットワークの基幹部分のみとなる予定で、家庭や企業への実際の接続はまだ先になるという。Lo氏は次のように述べている。
Google Fiberの構築にあたっては、長さ数千マイルのケーブルをミズーリとカンザス両州のカンザスシティ全域に展開する予定だ。ケーブルには、人間の髪の毛1本分ほどの細さのグラスファイバーが多く含まれている。これらのケーブルによって光ファイバのバックボーンを構築する。これはまったく新しい高速インフラであり、ゆくゆくはカンザスシティ市民のデータを、米国のほとんどの地域で現在提供されている100倍以上の速度で伝送することになる。
当面は、この堅固な光ファイバのバックボーン構築に注力する予定だ。その後、インフラが稼働するようになり次第、Google Fiberはカンザスシティ全域の住宅に接続可能となる予定だ!
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」