キヤノンは2月7日、コンパクトデジタルカメラ「IXYシリーズ」の新製品4機種を2月下旬より順次発売すると発表した。「IXY 1」「IXY 3」「IXY 420F」「IXY 220F」の4機種がラインアップする。
今回のIXYシリーズには、全自動撮影機能「こだわりオート」を進化させ、個人認証機能が加わった。顔、名前、誕生日を登録しておくと、登録された人物にピントや露出を最適化する。集合写真など複数人で撮影時に、自分の子どもにピントや露出を合わせて撮影したい場合などに便利だ。このほかにも「笑顔検出」「寝顔検出」機能を加え、こだわりオートの判別シーンが32から58へと拡充されている。
また、IXY 1とIXY 420Fには、ワイヤレス送信機能を搭載。静止画や動画をスマートフォンやPC、キヤノン製のWi-Fi対応カメラなどに直接送ることができる。会員制サイト「CANON iMAGE GATEWAY」に送信することで、画像の保存(最大10Gバイトまで)やSNSなどで共有することも可能だ。なお、スマートフォンで利用するには専用のアプリが必要になる。発売当初に対応するスマートフォンはiPhone/iPadで、Android端末は4月をめどにリリース予定としている。
IXY 1の開発テーマは「デザインの原点回帰と革新」だ。初代のIXY DIGITALを彷彿とさせるデザインで、1対1.618の黄金比を用いた美しいデザインに加え、Wi-Fi対応、3.2型ワイドタッチパネル液晶、こだわりオートも特長とする。奥行き19.8mmのスリムボディに光学12倍ズームを備えた約1010万画素モデルだ。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2種類。発売日は3月上旬で、同社直販サイトでの価格は3万9980円だ。
IXY 3は、IXY 1と同様に黄金比を用いたデザインが美しい約1010万画素モデル。こちらも光学12倍ズーム搭載ながら、さらに薄い奥行き19.2mmのスリムボディとなっている。3.0型ワイド液晶、こだわりオート、マルチシーンISなども特長とするが、Wi-Fiには対応していない。カラーはシルバー、レッド、ブルーの3種類をラインアップ。発売日は2月下旬で、同社直販サイトでの価格は3万4980円となっている。
IXY 420Fは、暗いシーンに強い「HS SYSTEM」や手ブレ補正機能「マルチシーンIS」を備える。主なスペックは、広角24mmからの光学5倍ズーム、有効画素数約1610万画素のCMOSセンサー、3.2型ワイドタッチパネル液晶など。カラーバリエーションは、ピンク、レッド、ブルー、ブラック、シルバーの5種類。発売日は3月上旬で、同社直販サイトでの価格は2万9980円になる見込みだ。
IXY 220Fは、光学5倍ズームや有効画素数約1610万画素のCMOSセンサを備えたコンパクトモデルだ。こちらはこだわりオートやマルチシーンISに加え、1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影機能、撮影時のダイジェスト映像を記録する「ムービーダイジェスト」機能、HDMIミニコネクターなどを搭載している。カラーはシルバーとピンクの2種類。発売日は2月下旬で、同社直販サイトでの価格は2万5980円となっている。
なお、IXYシリーズは海外名称の「IXUS」「PowerShot ELPH」を含め、3月に全世界累計生産台数8000万台を達成する見込みだという。同日、キヤノンはIXYシリーズほか光学20倍ズームなどを搭載した新「PowerShot」シリーズ6機種を発表している。
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