NHN Japanは2月6日、同社の運営するキュレーション・プラットフォーム「NAVERまとめ」のアクセス増加を受け、サービスを本格的に事業化すると発表した。これにともない、広告収益をまとめ作成者に還元する「インセンティブプログラム」を3月に再編する。
従来のインセンティブプログラムは、すべてのNAVERまとめ上に広告が自動掲載され、獲得した広告報酬の総収益からアクセス数を元に付与されるポイントに応じて、まとめ作成者に収益が分配されていた。また、任意でAmazon アソシエイトのアフィリエイト広告を掲載でき、購買数に応じて発生した収益がまとめ作成者に全額還元されてきた。
新インセンティブ制度では、「固定レート制」と「まとめ奨励金制度」を導入する。固定レート制は、広告収益額の増減が分配額に影響しないよう月単位でレートを固定する方式で、レートは事業収支の状況をみながら四半期ごとに設定する。現行レートは、1ポイント=0.05~0.08円と変動があったが、新制度レートでは、1ポイント=0.20円(制度開始時設定レート)となる。
まとめ奨励金制度は、インセンティブ運営事務局から選抜された貢献度の高いまとめ作成者に対し、より多くの分配額を支払う制度。継続して優良なまとめを作成する作成者を「レギュラー」(1ポイント=0.7円)、新人でありながら優良なまとめを作成した作成者を「ルーキー」(1ポイント=0.4円)として設定し奨励金を支払う。
奨励者になるには、一定期間内のポイント獲得数など指定された条件を満たす必要があるほか、「インセンティブ目的の不正アクセスはないか」「機械的なまとめを作っていないか」など、運営事務局による審査もクリアする必要がある。同社では、今回の事業化による収益拡大によってサービス単体の早期黒字化を図り、2012年内に5億円、2015年に30億円規模の売上を目指すとしている。
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