週に40時間働いている人間が80時間働けば、論理的には2倍の仕事をこなせるようになる。しかしこの件に関して言えば、いくらバルカン星人がそう主張したとしてもその論理は破綻している。ある時点を過ぎると、時間をかけても成果が上がらないようになるのだ。そして無理して作業を続けていくと、四六時中疲れた状態になったり、身体を壊す羽目になり、周囲のお荷物になる。確かに年に1度くらいはとんでもないほどの長時間労働を行う必要が出てきて、それに対応することが求められるかもしれない。しかしそれが常態化すると、あっという間に組織全体が燃え尽き症候群に陥ってしまうだろう。常にがむしゃらに長時間労働を続けるというのは、誇れることではない。それは何かがおかしいことの表れであり、どこかの時点で燃え尽き症候群に陥るだろうという警告だと捉えてほしい。
家族がいるため「家族との時間」を大切にしたいという従業員と、家族がいないため「人手が足りない時に駆り出される」従業員との間の軋轢については、何年も前からさまざまな記事で採り上げられてきている。筆者が家庭を持ったのはIT業界に入って10年後であったため、いずれの立場も経験し、理解してもいる。家族との時間を後回しにする従業員は、後々さまざまなかたちでそのツケを払うことになる。そして、後で埋め合わせをしようとすることでストレスレベルが上昇する。また、かけがえのない家族との絆が弱まり、苦々しい思いを胸にしたまま仕事に集中できなくなり、なぜ子どもと一緒に食事ができないのだろうかとあれこれ悩むことにもなる。燃え尽き症候群を避けたいのであれば、家族との時間を大切にし、楽しむようにするべきだろう。
毎日運動している人がどれだけいるだろうか?食事の際にカロリーに気を配っている人がどれだけいるだろうか?現在の仕事に就いた時よりも体重が増えたという人はどれだけいるだろうか?体重に関しては筆者自身、冗談では済まないほど増えてしまっている。筆者は前の仕事を辞めた後、健康的な食事を心がけ、体重を減らすという決意を固めた。ストレスの高い仕事に就いている読者のなかには、「ストレスにさらされるとついつい食べ物に手が伸びるタイプ」であるため、気を付けていないと体重の増加やその他の健康問題につながると悩んでいる方もいるだろう。このため、できるだけ運動量を増やすようにし(階段を使ったり、昼食の際に歩いて出かけるなど)、健康的な食事を心がけ、仕事中にジャンクフードを食べないようにしてほしい。言うは易し、行うは難しではあるが、頑張ってほしい!
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