Facebookが時価総額1000億ドル規模とも言われるIPOを実施した場合、少なからぬ財産を手にする人々が出てくるだろう。
FacebookのIPOから最も大きな利益を得る個人および企業の一部を以下に紹介する。
- Mark Zuckerberg氏:Facebookの共同創設者であるMark Zuckerberg氏は同社株式の28.2%を所有しており、同氏の豊富な金融資産は今後、机上の空論を展開する批判者たちに対する返答としての役割を果たすようになるだろう。そういえば、それらの批判者たちは今どこにいるのだろうか。2006年、当時22歳だったZuckerberg氏がYahooからの10億ドルの買収提案を断ったとき、批判者たちは同氏のことを頭がおかしいと考えた。彼らは、当時新興のソーシャルネットワークだったFacebookに対する買収金額の上乗せを拒んだYahooの元最高経営責任者(CEO)のTerry Semel氏にも、同じ質問をするべきなのかもしれない。
- Accel Partners:Facebookの時価総額が9800万ドルと評価されていたときに同社株式の15%を買収したAccel Partnersには先見の明があった。シリコンバレーのベンチャーキャピタル企業である同社は、今でもFacebook株式の11.4%を所有している。
- Dustin Moskovitz氏:Harvard大学でMark Zuckerberg氏の元ルームメイトだったMoskovitz氏は、Facebook株式の7.6%を所有している。同氏は2008年に退社するまで、Facebookの最高技術責任者(CTO)を務めた。
- Yuri Milner:ロシアの大物実業家であるMilner氏は、ZyngaやGrouponへの過去の投資から既に莫大な利益を得ている。Milner氏の管理下にあるさまざまな企業がFacebook株式の約5.4%を所有しているので、同氏は今回のIPOでその投資利益をさらに拡大させることになる。
- Eduardo Saverin氏:Saverin氏(当初、30%の株式を受け取った)が損な役回りをさせられた「ソーシャル・ネットワーク」を観た後でいらいらした人も心配は無用だ。Facebookの共同創設者の1人であるSaverin氏は利益を得ることになる。ただし、同氏が所有するFacebook株式の正確な割合は、同社のS-1申請書に記載されていなかった。
- Sean Parker氏:お金なんてクールではない。皆さんは何がクールかご存じだろうか。Parker氏が所有していると推測されるFacebookの4%のIPO前株式だ。S-1に正確な割合は記載されていないが、「ソーシャル・ネットワーク」の続編の制作資金を十分まかなえる金額である可能性が高い。あるいは、それほどの大金が手に入るのなら、スタジオを買収してみてはどうだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。