UQコミュニケーションズ(UQ)は1月30日、同社の直近の取り組みを紹介する説明会「UQコミュニケーションサロン」を開催し、2月以降に発売予定の新端末や、「UQ WiMAX」のエリアカバー状況などを説明した。
説明会では、日本全国のWiMAXエリアとauエリアで利用できるハイブリットルータ「Wi-Fi WALKER DATA08W」(DATA08W)が発表された。Wi-Fi対応機器と最大5台まで同時接続でき、WiMAXエリア外の場合は自動的にau通信に切り替わる。UQ代表取締役社長の野坂章雄氏は、両エリアに対応していることについて「日本では最強の組み合わせ」と胸を張る。発売時期は2月下旬を予定しており、UQとMVNO(仮想移動体通信事業者)で順次販売する。
DATA08Wの発売にあわせて、2年契約を条件に月額5460円で利用できる新プラン「UQ Flatプラス」を提供する。DATA08Wの新規契約時にUQ Flatプラスに申し込むと最大25カ月間、月額4410円(ISP利用料除く)で利用できる「UQ Flatプラスおトク割キャンペーン」も提供するという。
このほか、WiMAXの送信出力を向上させ、従来機よりもつながりやすく、通信速度も向上したモバイルWiMAXルータ「AtermWM3600R」と、自宅のネットワーク環境として利用できるホームWiMAXルータ「AtermWM3450RN」を、2月上旬からUQ WiMAXオンラインショップで販売する。
2011年12月末時点のUQ WiMAXの実人口カバー率は全国79%。また、東京23区、名古屋市、大阪市のカバー率は99%、政令指定都市のカバー率は95%となる。UQによれば1月24日に実人口カバーが1億人を突破しているという。
地下鉄での対応エリアも拡大している。12月26日に都営地下鉄三田線の大手町駅構内やトンネル内の一部でUQ WiMAXが利用可能になったが、1月30日に神保町でもサービスが開始され、大手町~神保町間のトンネルでデータ通信を利用できるようになった。
さらに、2月末には横浜市営地下鉄にも対応する。都筑ふれあいの丘駅からサービスを開始し、グリーンライン(画像参照)は6月末まで、ブルーラインは8月末までに順次サービスを開始する予定。なお地上にある、新羽駅、センター北駅、センター南駅、川和駅、仲町台駅、上永谷駅はすでに対応している。
エリア拡充情報については、これまで同社ウェブサイト内の「速報!エリア拡充情報!」で確認する必要があったが、登録したアドレスにエリア拡充情報をメール送信する「エリア通知メールサービス」も開始した。
日本マイクロソフトと連携し、WiMAXを搭載したWindows 7 パソコン(WiMAX PC)拡販に向けた共同プロモーションを展開することも発表された。WiMAX PCから「UQ Flat」などに新規契約することで、WiMAXサービスが最大2カ月無料になる「今なら最大2カ月ネット無料使い放題!」キャンペーンを、2月1日~4月30日の期間で実施する。
日本マイクロソフト執行役常務コンシューマ&パートナーグループ担当の香山春明氏は、「これまではPCメーカーや量販店とコンシューマPCの市場の拡大に務めてきた。その活動をさらに強化するため、今後は通信事業者との協業を積極的に取り組んでいきたい」とコメント。UQとともにPCの個人保有率を上げていきたいとした。
また大学向けにWiMAXの利用を促進する取り組みとして、京都大学が運営するキャンパスネットワーク「Kyoto University Integrated Information Network System」(KUINS)をモバイルWiMAXからダイレクトに利用できるサービスを4月1日に開始する。学生や教職員はWiMAX対応デバイスを、VPNなどの特別な設定・操作をすることなくKUINSへ接続できるようになるという。
野坂氏はWiMAXの新プロモーションメッセージとして「Play!WiMAX」を掲げる。「(メッセージは)もっと多くの顧客に、もっと自由に快適なインターネットを楽しんでもらいたい。そんな想いとともにWiMAXはこの先の未来に進むという意味。Playは“使う”ということだが、楽しんでもらうための“遊ぶ”という意味も込めている」(野坂氏)
また契約数については、「1月末時点で188万件くらいになるだろうとみている」(野坂氏)とコメント。3月末時点の目標として200万契約を掲げているが、「ARROWS ZやDIGNOなど、KDDIの+WiMAX端末が非常に売れていることもあって順調に数字を伸ばしている」と語り、200万契約を超えるとの見方を示した。
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