米国の海兵隊では、リーダー候補生らに対して70%の解決策という考え方を叩き込んでいる。これは簡単に言うと、必要な情報の70%を入手できた時点で必要となる分析の70%を行い、70%の自信を得る--そして、その自信に基づいて行動を起こすというものである。つまり、必要十分な理論に裏打ちされた意思決定を適切なかたちで実行すれば、成功をもたらせる可能性は十分にあるという論理に基づいているわけだ。
何の行動も起こさなければ、成功の見込みはゼロでしかない。最悪の意思決定とは、意思決定を一切行わないことなのである。
コーチは、問題を抱えている人に対して質問を投げかけることが、その人を助ける最も有効な手段であることを理解している。あなたも同様に、どのようなミーティングにおいても、そしてどのような相手に対しても、すべての会話を質問から始めるようにするのがよいだろう。
企業内部における「ビジネス」コーチとしての役割を担う人物として誰が最適かと言えば、自社の利益を第一に考えるITリーダーを置いて他にいない。質問を投げかけることにより、良いことや悪いこと、最悪のことについて把握できるようになる--それらは、最善の意思決定を行ううえで活用できるはずだ。
直感と呼んでもよいし、第六感と呼んでもよい。あるいは「フォース」と呼んでもよいだろう。あなたの脳内には、意思決定を行う際や行動に移す際の判断基準として利用できるメーターが生まれつき備わっているのだ。あなたはこれまでの人生においても、日常のちょっとした行動を決める際にこのメーターを利用してきているはずであり、これからはより大きな意思決定を行う際にもこのメーターに頼ればよいというわけである。
意思決定の適切さは、その意思決定が取り組んでいる問題に関する意思決定者の知識レベルに比例するということが調査によって明らかにされている。つまり、特定の分野や作業に取り組んだ経験が豊富であるほど、迅速な意思決定が可能になるというわけだ。
リーダーというものは、意思決定を行うために存在しているというのが筆者の考えである。今日では、意思決定を行える人間がかつてないほどに求められている。このためリーダーらしい行動を心がけるようにしてほしい。
John
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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