NTTドコモは1月27日、2012年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.1%減の3兆1741億5400万円、営業利益は同1.9%減の7437億8400万円、純利益は同11.1%減の3946億2200万円となった。2011年11月30日付けで成立した改正税法に基づき、繰延税金資産の一部取崩しを行った結果、前年同期に比べて減益となった。
第3四半期のスマートフォンの販売台数は190万台で、1月27日時点の累計販売数は620万台にのぼる。NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏は、「12月単独でスマートフォンを102万台買っていただいた」とコメント。同社では現在14機種の冬春モデルスマートフォンを発売しており、通期で850万台の販売を目指す。
スマートフォン向けサービスでは、ポータルサイト「dメニュー」とコンテンツマーケット「dマーケット」のコンテンツを拡充しているほか、3月にはiモード向けに提供している「iコンシェル」と「ケータイデータお預かりサービス」をスマートフォンでも展開する。さらに、今後は音声によるエージェントサービスも提供予定だという。
高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」の契約数も順調に増加しており、12月末における契約数は114万契約だが、1月27日時点で140万を突破しているという。山田氏は「Xiの年間目標である130万を突破した。(通期で)200万契約まで伸ばせるのではないか」と自信を見せる。月額1480円でドコモ同士の国内通話が24時間無料になる「Xiトーク24」も12月末時点で約8割が利用しているという。
Xiの基地局数は12月末時点で約5000局、人口カバー率は約24%だが、1月末に対象エリアを全国へ拡大する予定。2012年度末には基地局を約2万1000局まで増やし、人口カバー率も約70%を目指す。2014年度末には、約5万局まで基地局を増設し、人口カバー率は98%となる予定だ。
なお、ドコモは同日、2011年8月から発生している一連のネットワーク障害についても対策を説明している。
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