東芝は1月26日、電子書籍端末として「ブックプレイス(Book Place)DB50」を2月10日に発売すると発表した。
DB50は、東芝とBookLiveとの協業による電子書籍ストア「Book Place」専用のリーダー端末だ。Book Placeは一般書籍からコミック、写真集、雑誌まで約5万冊がそろう。3月末までには10万冊に拡大する予定という。Book Placeは、DB50ほかPCやスマートフォンなど(Android端末)あわせて最大3台までの端末でコンテンツを閲覧できる。
スペックは、タッチパネル付き 7.0型ワイド WSVGA(600×1024ドット)TFTカラー LED液晶を搭載。8Gバイトのフラッシュメモリを内蔵し、重さは約330g。駆動時間は最大約7.5時間となっている。OSについては「Linuxベースだが非公表」とコメントしている。
電子書籍の購入は、無線LANを経由して行える。そのほかに、ウェブの閲覧やメールを利用できるほか、メモリカードに保存されている静止画や映像などのファイルを再生できる「ギャラリー」機能を搭載。PDFの閲覧も可能だ。
ただし、DB50はあくまでBook Place専用のリーダー端末という位置付けで、他の電子書籍ストアには対応しない。また、アプリの利用など多くの機能を求める人向けには汎用機として「レグザタブレット」シリーズをラインアップしている。
店頭想定価格は2万2000円を予定。登録すると5000円分の書籍が購入できるポイントを提供し「実質1万7000円で、米国で普及している端末の価格」(東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 デジタルプロダクツ&サービス第一事業部 事業部長の長嶋忠浩氏)と低価格であることをアピールした。海外展開も視野に入れているが、具体的な投入地域は非公開とした。
東芝の調査によれば、日本においてPCの世帯普及は進んでいるが1人1台には至っておらず、まだ約5200万台の潜在ニーズがあると見る。この層には、ウルトラブックやタブレットが有効だと見ており、中でもタブレットの用途で需要の高い電子書籍に注目したという。電子書籍市場は、2015年には約3倍の2000億円市場になると見込んでいるが、一般層に拡大するための課題として「(1)電子書籍のコンテンツ数の拡大、(2)入手しやすい価格の端末、(3)端末の使いやすさ」の3つがあるとした。
東芝は、2015年までにBook Placeの利用者として150万ユーザーの獲得を目指す。
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