ASUSTeK Computerは1月20日、モバイル向けクアッドコアプロセッサ「NVIDIA Tegra 3」を搭載したタブレット「Eee Pad TF201」を国内でも1月21日に発売すると発表した。
2011年6月に発売した「Eee Pad Transformer TF 101」の上位モデルで、TF 101も併売される。付属の「モバイルキーボードドック」と接続でき、用途に応じてタブレットとノートPCを使い分けられるのが特長だ。本体カラーは、アメジストグレーとシャンパンゴールドの2色で、価格は6万9800円。
タブレットは厚さ8.3mmとより薄くなり、重さは約586gに軽量化された。モバイルキーボードは約537gで、タブレットとキーボードを併せると約1.1kgになる。
液晶ディスプレイは高精細な10.1型(1280×800ドット)のSuper IPS+で、パフォーマンスと省電力性能を特長とする。ストレージは、MMC 約64Gバイト+「ASUS WebStorage」サービスとして8Gバイトが用意される。バッテリ駆動時間は、タブレット本体のみの場合で約12時間、モバイルキーボードドックを接続すると最長約18時間になる。Android OSのバージョンは3.2.1だが、Android 4.0(Ice Cream Sandwich)に順次アップデートするとしている。
カメラは800万画素で、F値2.4カメラレンズと裏面照射型CMOSセンサ、LEDフラッシュを搭載した。「従来よりも一味も二味も違う」(アスース・ジャパン システムビジネスグループ テクニカルプロダクト エンジニアの阿部直人氏)と自信を見せる。至近距離でもピンぼけなく撮影できるほか、暗い場所でもより多くの光を取り込むことができるため、夜景もきれいに撮れるとアピールした。
Eee Pad TF201専用アクセサリとして、「micro HDMI to VGA変換アダプター」(2980円)と折り紙をイメージして作ったという「TF201専用カバー」(3580円)も同日発売する。TF201専用カバーはタブレットを見やすいように立たせることができるスタンドにもなり、カラーはブラックとアイボリーホワイトの2色がラインアップしている。
アスース・ジャパン システムビジネスグループ ビジネスデベロップメントマネージャーのエミリー・ルー氏は2011年を振り返り、「あらゆるPCベンダーにとって厳しい1年だった。そんな中でもタブレット市場は成長しており、2012年は爆発的に伸びると期待している」と語った。
エヌビディアジャパン テクニカルマーケティングエンジニアのスティーブン・ザン氏はTegra 3について「全体的に見るとPCクラスのCPUといっていい」とハイパフォーマンスをアピールする。
一方で、消費電力の削減にも力をいれており、スタンバイ時クアッドコアをオフにする、状況に応じて1つのコアCPUだけを動かすといった工夫をしているという。さらに、消費電力の高いLEDバックライトは、輝度を落とすと画質が劣化するため、ピクセル自体の色を補正することで見やすくし、最大40%の省電力を実現できると説明した。
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