もしスライドを読み上げるだけなら、話し手は必要ない。聴衆は自分でスライドを読める。スライドを読み上げるだけの話し手は、退屈で非効率だ(大学の経済学の教授を思い出すだろう)。話し手こそがプレゼンテーションであり、スライドは話し手を支えるものであるべきだ。
もしこの質問への答えがイエスなら、読者のプレゼンテーションは極めてひどい。スライドは話し手の議論を視覚的に補助するものであるべきで、聴衆に読んで聞かせるための本ではない。スライドは重要な論点を要約し、簡単化するために使うこと。聴衆と対話し、スライドには興味深く重要な詳しい情報を載せる。このプレゼンテーションを形にするには、相当な努力が必要だろう。
騒がしい聴衆はよい兆候になり得る。聴衆がコメントしたり質問したりして熱意を示していれば、それは素晴らしい。いびきをかいていたり、グループになって話し手が提供した話題について議論しているようなら、良くない。一方、静かな聴衆はよいサインだと思うかも知れない(きっと彼らは引きつけられているに違いない!)。しかし、明かりを点けてみれば、みな居眠りしているはずだ。
もしこの質問への答えがイエスであれば、読者のプレゼンテーションは絶望的だ。聴衆の態度が悪くなったら、それは対処すべき明白な兆候だ。
顧客に向けたプロフェッショナルなプレゼンテーションを作っているのか?それとも、社内の営業ミーティングのためか?休暇を過ごす物件のタイムシェアを売ろうとしているのか?聴衆は誰なのか、大衆か、経理スタッフか、潜在顧客か?話し手はプレゼンテーションごとの目的と、聴衆を知る必要がある。最初のスライドを作る前には、プレゼンテーションの目的と聴衆を明確に示す、短いミッションステートメントを書くことが可能であるべきだ。
もしこの質問への答えがノーであれば、読者のプレゼンテーションは絶望的だ。そもそもプレゼンテーションをしない方がいいかもしれない。明確な焦点がなければ、スヌーピーのアニメに出てくる大人のような、可笑しい人になってしまうだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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