聴衆の前に立つ前に--ダメなプレゼンテーションを見分ける10の質問 - (page 2)

Susan Harkins (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2012年01月19日 07時45分

4.デザインテーマは題材に合っているか

 デザインを作ったり、テンプレートを選んだりする時には、自分が好きな色や属性で決めてしまいがちだが、それはやめるべきだ。テーマは、何らかの形で題材に合ったものにすべきだ。例えば、ハードウェアの会議には、ベージュと茶色のテーマはよい選択かも知れないが、おそらく自生の野草に関するプレゼンテーションなら最善の選択とは言えないだろう。

 テーマのデザインをほとんど考慮していないのだとすれば、読者のプレゼンテーションはおそらく今ひとつだ。題材に合ったテーマを探すこと。ビジネスのプレゼンテーションは明快でシャープなものであるべきだし、休暇を過ごす物件のタイムシェアを売り込むプレゼンテーションは、彩り豊かで多くの画像が入ったものがふさわしいかも知れない。

5.スライドの枚数は適切か

 正しいスライドの数を求める方程式は存在しない。扱う題材の複雑さが、どんなルールよりも大きく影響する。もし出発点が必要であれば、30秒の話題につき1枚より多くのスライドを使うべきではない。しかし正直なところ、この基準は平均的なプレゼンテーションが必要とするスライドの数より多い。1枚のスライドで3分間話すかもしれない。1枚に付き30秒から3分というのはずいぶん幅が広いが、これが出発点だ。

 もし30分のプレゼンテーションで、スライドが60枚より多いか、10枚より少なければ、プレゼンテーションにはやや問題があるかもしれない。しかし実際には、そのままでもプレゼンテーションは完璧なものになる可能性もある。それぞれの主要な論点は、少なくとも1枚のスライドを使ってプレゼンテーションするようにした方がいい。なぜなら、アイデアは得体の知れない数字を守ることよりも重要だからだ。

6.何もかもがアニメーションになっていないか

 よいアニメーションは聴衆を引きつけ、注意力を持続させる。しかし、アニメーションの乱用は聴衆の集中を乱してしまう。話し手の話を聞くことよりも、次の巧妙なアニメーションに注意が奪われてしまうのだ。アニメーションに関しては、少ない方が効果がある。

 もしこの質問への答えがイエスであれば、読者のプレゼンテーションにはかなり問題がある。もし、格好良く見えるからという理由でアニメーションを追加しているのであれば、可能なところでは外すべきだ。残す価値のあるアニメーションは、特定の論点を主張するために意図的に加えられたものだ。画面切り替え効果もアニメーションであり、特別な理由がある場合以外は、プレゼンテーションを通して同じ画面切り替え効果を使うこと。

7.スライドの方を見ていないか

 自分のスライドを見ないこと。話し手は聴衆に向かって話すべきであり、その際、可能なら視線を合わせるべきだ。話し手は、スライドに何が書いてあるかはあらかじめ知っているはずだ。表示されるごとにそれを見る必要はない。

 もしこの質問への答えがイエスなら、読者のプレゼンテーションスキルには問題がある。スライドは素晴らしいかも知れないが、それを伝える方法には改善が必要だ。

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