Twitterは、日本でもすっかりと定着した140文字制限のリアルタイムなミニブログサービスだ。2009年以降急速にユーザー数を伸ばし、2011年の東日本大震災の際にも連絡や情報共有の手段として活用が進んだ。現在、情報収集や発信などの手段として1つの重要な位置を占めるようになったと言える。
iPhoneやiPadなどのiOSでは、TwitterをOSでサポートし、複数のアカウントにログインして、ブックマークや写真などをすぐにアップロードすることができるようになった。またTwitterを活用するアプリが対応していれば、いちいちログインをしなくても簡単にTwitter設定を行えるようになった点もメリットと言える。
しかし、新しい公式Twitterアプリは賛否両論がある。Twitterを初めて使い始めるユーザーにとっては、自分の友達以外にもTwitter上で何が起きているのかを見つけやすくなっているが、慣れてきたユーザーや、既にTwitterの情報網を使いこなしているユーザーにとっては、少々使い勝手が悪くなったように感じされる。
ある意味でクラシックなシンプルさと高機能を兼ね備えているのが、Echofon Proだ。無料版もあり、こちらは広告入りで使用することができる。iPhoneとiPadで利用する事ができ、iPadではTwitterのUser Streamに対応しているため、タイムラインのツイートがリアルタイムで更新される。
Echofon Proのポイントは、シンプルで軽快な動作が可能なこと、さまざまなウェブサービスに対応してTwitterを情報収集や発信のツールとして存分に使えること、そしてプッシュ通知の3点だ。1点目は軽快な情報のやりとりがウリのTwitterに必要不可欠な要素と言える。例えば画像付きのツイートがあれば、サムネイルをツイート内に表示してくる機能は、iPhoneでツイートを流し読みする際にも便利だ。
Twitterでニュースをチェックしている人にとってもEchofonは便利な機能がある。Read It Later、Instapaper、Readabilityといった「あとで読む」系のサービス3種類に対応しており、ツイートで流れてくるリンクをブラウザ内で開くだけでなく、あとで読む系のサービスに登録してじっくり読むと言った使い方も便利だ。
またリンクを共有する際にも、iPhoneのSafariにブックマークレットを作成することができるため、Safariで見ていたサイトをEchofon経由で共有することも簡単だ。もちろんSafariから直接Twitterにリンクを投稿することもできるが、EchofonはBit.lyに対応しており、URLを短縮できるだけでなく、そのURLがどの位クリックされたか、といった効果測定を行える。情報発信を積極的に行いたいユーザーにとってありがたい機能だ。
そしてプッシュ通知。Echofonでは@ツイート(メンション)、ダイレクトメールだけでなく、リツイート(RT)やお気に入りがつけられた際にもプッシュ通知を受け取る設定が可能になる。例えば、どんなツイートがお気に入りになったのか、RTされているのかといった、普段あまり気にしなかった自分のまわりのTwitter上での情報の流れを意識できるようになる。
Twitterをより戦略的にビジネスに生かそうと考えている企業の担当者や個人にとって、Echofonは非常によい見方となってくれるのではないだろうか。もし、夜中寝ている間までプッシュ通知に追われたくない、という場合は、ミュートの時間を設定して、メリハリをつけてTwitterに臨むとよいだろう。
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