「SilverWiz Money」は、日々のお金のやりくりから資産管理までトータルに利用できる高機能な家計簿アプリだ。複数の口座はもちろん、複数の通貨にも対応している。ユーザーインターフェースはすべて英語で、日本語化はされていないが日本語の入力自体には問題ない。
この価格のiPhoneアプリ単体でここまでできるのかと驚く。色々な家計簿アプリを試してきたが、SilverWizは、入力しやすく、見やすく、自由度が高い。まずは[Accounts]に口座を登録するところから始まる。すべての資産を登録するのが面倒であれば、最初に「現金」の口座を作るのが簡単だ。手持ちの金額を初期金額として入力すれば、すぐに記録を始められる。
最も簡単に入力するには、アプリの起動画面で[Accounts]を長押しすることだ。Expense(支出)の入力画面が表示されるので、Account(前回入力した口座が自動表示)、Amount(金額)、Category(カテゴリ)を入力して[Done]をタップすれば、入力は完了。カテゴリは、予めかなりの種類が登録されている。慣れれば、片手でも入力できるだろう。入力した時間も同時に記録されるため、何かを購入した後ですぐに入力すれば、ライフログとしての役割も果たす。
収入の記録や資金の移動、収支調整などを行うこともできる(目的の口座を選択して、画面右下の三角形のアイコンをタップする)。収支調整機能があるおかげで、厳密に家計簿をつけていなかったとしても、気にしなくて済む。家計簿の途中で使途不明金を割り出すのが面倒で続かなくなることを考えると、多少のアバウトさに対応できる利点は大きい。また、定期的に引き落とされる家賃やカード決済などのスケジュールを登録しておくと、当日に通知が表示されるので、[Scheduled]画面で[Execute]をタップして実行すれば、自動的に口座に記録される。
さらに、予算管理機能、レポート作成機能のほか、SilverWizで用意された無料の同期サーバにより、全データをサーバ上に保存することができる(「Sync Everything!」)。現在は、データやレポートをエクスポートすることはできないが、将来のアップデートでは、CSVでのエクスポートやAirPrintによる印刷機能の追加が予定されている。また、iPhoneアプリ自体に、OFX/QIFファイルのインポート機能があるが、現在はOFX(Microsoft Money形式)ファイルのインポート時に日本語は文字化けしてしまうのが残念だ。OFXファイルをインポートする場合は、ファイルをDropboxなどに保存しておき、Dropboxアプリから「Open In」機能を使ってSilverWizで取り込む手順となる。
ユーザーインターフェースが英語であるため、とっつきにくいと感じるかもしれないが、入力が簡単で表示のフィルタリング機能も充実しており、仕事の経費と家計とを簡単に分けて見ることができるのは便利だ。公式サイトによるとiPhone版の他にiPad版があり、Mac版も開発中(2012年1月リリース予定)とのことなので、こちらも要チェックだ。
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