Twitterは米国時間1月10日、Googleの新機能「Search plus Your World」を珍しく率直な表現で批判した。以前はGoogleに在籍し、現在はTwitterの法律顧問を務めるAlex Macgillivray氏は自らのTwitterアカウント(@amac)で以下のようにツイートした。
インターネットにとって悪い日だ。bit.ly/Am5bqz 以前勤務していた立場から言わせてもらうと、検索がこのようにゆがめられることについて、@googleでも意見の衝突があるものと思われる。
Twitterは続いて、会社としての公式な声明を発表した。
人々は長年にわたり、インターネットで何かを見つけたい時はいつもGoogleが最も適切な検索結果を返してくれると、同社を頼りにしてきた。
多くの場合、こうした人々は世界の出来事や最新のニュースについてもっと知りたいと思っている。1億人を超えるユーザーがほぼあらゆる話題について毎日2億5000万件のツイートをするTwitterは、こうしたリアルタイム情報の主要な供給源として台頭してきた。これまで幾度となく見てきたように、新たなニュースはまずTwitterで明らかになる。結果として、Twitterのアカウントとツイートが最も適切な検索結果になるケースが多い。
Googleの変更によって、すべての人にとってこうした情報を見つけることがずっと難しくなることを、我々は懸念している。これはあらゆる人々、パブリッシャー、報道機関、Twitterユーザーにとって不利益だというのが、我々の考えだ。
しかしながら、Googleの新機能によってTwitterの情報を見つけるのが難しくなるかもしれないとは、少々こじつけだろう。Twitterの情報へのアクセスしやすさは新機能導入以前とまったく変わらないからだ。それを言うなら2011年7月に、Twitterの可視性は今回よりはるかに大きく損なわれている。この時、ツイートのリアルタイムでのインデックス化と表示を許可していたGoogleとの2年間の契約が期限切れになった。その際のTwitterの声明は、契約が失効した点と、同レベルのアクセスをMicrosoftやYahooなどの検索エンジンに引き続き提供する点だけを述べたものだった。
一方のGoogleは同じ2011年7月(皮肉にもTwitter上で)「google.com/realtimeを一時的に停止している。Google+をこの機能にどのように統合するかを検討中であるため、しばらく待っていてほしい」と発表している。
1月11日になって、GoogleはGoogle+上に以下のような投稿を行った。
「Search plus Your Worldに関するTwitterのコメントには少々驚いている。というのも、2011年夏に当社との契約を更新しないことを選んだのは彼らであり(http://goo.gl/chKwi)、それ以降、我々はTwitter側のrel=nofollowという指示を順守している」
Googleの広報担当者はCNETに以下のコメントを寄せた。
我々としては、掲載されているサイトに関係なく、友人やソーシャルな結びつきから最も適切な情報を見つけられるようにしたい。しかし、Googleは一部のサイト(例えばTwitterやFacebook)でコンテンツの全面的なクロールを許可されていないため、そうした情報をすべて表示することは不可能だ。ソーシャルおよびプライベートデータの検索という新しい時代を迎えるためには、密接な協力関係が求められる。ユーザーに可能な限り良好な体験を提供できるよう、他のサイトの参加を願っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」