「Fire(炎)」を製品名の一部に持つ「Kindle Fire」を擁するAmazonだが、Barnes & Nobleの熱を最も感じているにちがいない。
Amazonは米国時間9月28日、199ドルの「Kindle Fire」とともに、79ドルの「Kindle」と99ドルの「Kindle Touch」という低価格のE-Ink採用電子書籍端末2機種を新たに発表し、タブレットおよび電子書籍端末業界に衝撃を与えた。多くの人が当時、Amazonの発表を静かに見守っていたBarnes & Nobleに対し、Amazonの戦略に打撃を与えることのできる魅力的な製品と価格設定によって反撃に出ることができるかと疑問に思った。
その答えはイエスのようだ。Barnes & Nobleは11月7日、249ドルの「NOOK Tablet」を発表した。同タブレットは、2010年に発売された「NOOK Color」の後継機種として、より高性能かつ高速となっている。NOOK Colorは、価格を199ドル(当初よりも50ドルの値下げ)として、販売が継続される。
また同社は、E Ink採用の電子書籍端末「Simple Touch」の価格を139ドルから99ドルに引き下げた。Simple Touchは、価格の引き下げとともに、バッテリ持続時間の向上、ページめくり時間の25%短縮、テキストをより明瞭に表示するための「フォントレンダリング」の改善が加えられているとBarnes & Nobleは述べている。これらの性能改善は、Simple Touchの既存ユーザーにも7日からのソフトウェアアップグレードによって提供される。
Simple Touchは7日から99ドルの新価格で販売され、Nook Tabletは11月17日の出荷予定日に向けて予約注文が可能である。
NOOK TabletとKindle Fireの一部の仕様は、数値上はほぼ互角である。ともに、7インチのカラー液晶画面、1GHzのTexas Instruments製デュアルコアCPU、カスタム版「Android」を搭載する。また、ウェブやそれぞれの電子書籍およびアプリケーションストアへのWi-Fi接続を提供し、Adobeの「Flash」が利用可能で、バッテリ持続時間は(ワイヤレス接続を切断した状態で)約8時間となっている。
Kindle FireとNOOK Tabletはいずれも、カメラ、Bluetooth、3G無線オプションを搭載していない。
NOOK Tabletは初期状態で、16Gバイトの内蔵ストレージを搭載し、microSD拡張スロットもある。NOOKは、89%の視野角を実現するディスプレイを特長とし、1GバイトのRAMを備える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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