世界のモバイルブラウザ利用が過去最高を記録--Net Applications調査

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉2012年01月04日 10時38分

 まだ小型画面の端末上での見やすさに配慮していないサイト運営者は、対応を急いだ方がいい。

 というのも、Net Applicationsが4万のウェブサイトで構成される同社ネットワークへの日々の訪問件数を測定した結果によると、モバイル端末の利用が2011年12月に過去最高に達し、ブラウザ利用の7.7%を占めたからだ。これは、ウェブトラフィック全体からみると依然として小さな割合かもしれないが、絶対数では大きな利用者数を意味し、その数は増加している。

 タブレットでのブラウジングは多くの点でデスクトップでのブラウジングと似ており、支配的な「iPad」および「iPad 2」の画面解像度はノートPCとそれほど変わらない。だがタッチ式インターフェースは、特に指先でボタンを正確に押せるようにするという点で、マウス式インターフェースと異なる。また、比較的小型のタブレットはiPadと携帯電話の画面の間でサイズが定まっていない。これらの理由から、ウェブサイトを異なる画面サイズに対応させるにはCSSなどのウェブ技術を刷新する作業が多く発生するが、これは今のところウェブプログラマーにとって難しい課題となっている。

 モバイルブラウザの中では、Appleの「Safari」が首位を維持し、2011年11月の55.0%からは減少したものの利用全体の53.3%を占めた。12月には「Opera Mini」が21.7%に増加し、Googleの「Android」ブラウザは15.9%に減少した。このため最新の順位よりも、2011年10月時点で両者の順位が逆だったことの方が例外的に見える。

 デスクトップブラウザ市場では、数カ月にわたって傾向に変化はない。首位に立つMicrosoftの「Internet Explorer」(IE)は52.6%から51.9%に減少した。Mozillaの「Firefox」も22.1%から21.8%に減少したが、Googleの「Chrome」は18.2%から19.1%に増加した。

 Net Applicationsによると、2011年12月のブラウザバージョン別の順位では、「IE6」が5番目に多く利用されており、各種エディションを合計すると利用全体の7.7%を占めたという。これは、旧ブラウザが処理できない各種機能を追加したがっているウェブ開発者にとって問題だ。

 MicrosoftのThe Internet Explorer 6 Countdownサイトでは、公開から10年が経つ同ブラウザの利用をやめるよう呼びかけているが、このサイトによると中国が依然としてIE6利用の拠点となっている。同国では、利用全体の4分の1以上がIE6だ。米国では、この割合は1%未満となっている。


提供:Net Applications

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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