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スマホ広告成長の鍵は啓蒙と価値--D2C宝珠山社長の攻め方 - (page 2)

藤井涼 (編集部)2012年01月02日 09時00分
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--海外の広告市場について。D2Cも2011年6月に上海に子会社を設立したほか、10月にはインドを中心にモバイル広告を展開するAFFLEに出資するなど、海外展開を加速させている印象を受けます。

 日本の人口は年々減っていて、当然広告産業も縮小していくと予測しています。一方で、他国をみるとこれから人口が伸びていく国も多く、中長期にはD2Cとしても海外へ取り組まなければいけないというのが前提としてあります。ただし、世界全体へということではなく、まずは特に成長率が高く、日本のことをマーケティングモデルとしてリスペクトしてくれていたり、地理的・文化的にも近いアジアに注力したいと思っています。

 中国、インドネシア、インド、タイ、ベトナムの5カ国を中心に展開をしようと考えていますが、それらの国の状況というのは日本でいうと1999年~2001年に入っているかというところ。携帯端末も極めて単純でショートメッセージサービス(SMS)だけを使っているような状況です。日本のように社会人になったらすぐにクレジットカードを持てたり、物流が整っているわけではありません。

 そのためカード決済や物流の問題から、PCよりも携帯電話ビジネスが先行して立ち上がり、それにともなってEコマースや広告も伸びてくると予測しています。そうすると新聞やラジオよりも携帯電話の方がマーケティングツールとして優位なポジションになる可能性がある。ですので、そこには日本で培ったノウハウが活かせるだろうと思っています。おそらくこのあたりが今後10年くらいで取り組める領域で、その後さらに国や地域を拡大していくということになると思います。

--海外ならではの広告の特徴などはありますか。

 市場規模は小さいですが、他国でもユニークな広告はあります。例えば中国では、屋外にいると携帯電話にSMSが届き、制限時間内にその場所からナイキのショップまで走って来れればシューズをプレゼントする、といった広告を展開しています。SMSが主流の海外だからこそこういったアイデアが生まれるのだと思います。一方で日本では、そういった制約もないため新しい技術を使うことに集中している。本当はもっとアイデアベースのアプローチができると思っています。

 また、海外のモバイル広告市場にはCPが儲かるからお金を出すといった日本のようなエコシステムがありません。米国にしてもアドネットワークが原点で、もっと広告の利用方法を啓蒙していかなければ市場が伸びない可能性があると思っています。ですが、米国のネット広告市場の規模は約2兆円程度あるため、もしPCの広告主が一気にスマートフォンへ移行した場合には、日本より遙かに大きな市場になるかもしれません。

--では日本では今後、どのようなコンテンツが主流になっていくのでしょうか。

 フィーチャーフォンが普及してきた2000年当時から、ローケーションベースの広告や動画を使った広告の概念はありましたが、端末スペックなどの問題で残念ながら実現しなかった。これがスマートフォンでは一気にブレイクすると思っています。位置情報を使ったサービスにしても、極めてストレスなく利用できるのは、やはりハイスペックで高速ネットワークが使えるスマートフォン以降になると思います。既存のフィーチャーフォン広告にはなかった新たな収益モデルとして伸びていくのではないでしょうか。

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