NTTドコモは12月27日、メールサービス「spモード」の不具合による顧客への影響を発表した。この不具合は、12月20日に発生したspモードサーバでの輻輳をきっかけに、spモードサーバにおける電話番号とIPアドレスの関連付けにアンマッチが発生。spモードサービスを利用する一部の顧客のメールアドレスが、別のメールアドレスに置き換えられるなどの事象が発生したもの。
不具合によって影響を受けた顧客の人数は1万8698人でその内訳は以下の通り(「発生した事象のイメージ」の画像も参照)。
なお顧客(A)のうち、メールを送受信しておらずメールアドレスの置き換えのみだった顧客が6878人中4097人。顧客(C)のうち、同じくメールアドレスの置き換えのみだった顧客が6894人中4110人となる。
ドコモでは、12月20日18時頃までに同事象は解消しており、念のため実施していたパケット交換機のリセット作業についても12月22日の1時頃にすべて完了したとしている。また、不具合にともない一時的に停止していた21のspモードサービスについては、「電話帳バックアップ」を除くすべてのサービスが12月22日14時頃に再開。電話帳バックアップは12月26日正午頃に再開したとしている。
同社ではサービスの一時停止にともない、月額使用料が発生する「ドコモ ドライブネット」「イマドコサーチ」の一時停止した期間を算出し、対象者に日割分にあたる金額を返還するとしている。また、新たに同件に関する専用コールセンターを設置した。電話番号は0120-152-770(携帯電話・PHSも可)、開設期間は12月27日~2012年1月31日で、受付時間は9時~20時となる。
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