8月にOS X向け画像編集アプリケーション「Skitch」を買収したEvernoteが、「iPad」向けグラフィックスアプリケーションを同名でリリースした。これはそれ自体が楽しく実用的なグラフィックス製品で、「Evernote」愛好者にとっても素晴らしいアクセサリだ。
SkitchのAndroid版はすでにリリースされている。
SkitchのiOS版はデザインが非常に素晴らしく、単純なユーザーインターフェースから想像する以上に多くのことが可能だ。画像修正ツールの機能は基本なものに限られるが(画像を切り取ることができる、といった程度)、大半のユーザーにとって必要なマークアップツールがある。これを使うと、線、矢印、四角、楕円を描き、文字を追加できる。写真やスクリーンショットなどの画像を用意して誰かに送信する前にマークアップしようとすると、こうしたツールが必要になる。
マークアップツールの機能やオプションはそれほど盛りだくさんではない。例えば矢印は1種類のみで、選べる色は8種類に限られる。これは図形を使ってコメントするためのツールで、何もないところからアートやデザインを制作するものではない。
Skitchで扱う画像は、iPadのカメラ、カメラロール、Safari、地図から取り込める。あるいは新規画面から始めることもできる。マークアップした画像をEvernoteのノートブックや写真ライブラリに保存したり、電子メールやTwitterを通じて送信したりするのは簡単な操作でできる。
Evernoteの最高経営責任者(CEO)であるPhil Libin氏は、生産性ソフトウェアを根本から作り直すために、Evernoteを同社戦略の中心的アプリケーションと捉えていると語っていた。Skitchも重要な要素だ、とも述べている。SkitchのiOS版リリースでLibin氏の狙いがよく分かった。少し使ってみただけでも、SkitchはiPadユーザーにとって必須のアプリだと言える。しかも無料だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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