JX通信社は12月20日、「vingow」クローズドベータ版を公開した。先着1万名に限定してサービスを提供する。サービスの利用にはTwitterのアカウントが必要となる。
vingowは、情報の共有や整理の効率化を目的としたサービス。Twitter上に投稿されるURLとそのコンテンツの内容を、現在特許申請準備中だという自然言語処理技術を活用して解析。ユーザーは自分が興味を持つ内容を「タグ」としてあらかじめ登録しておけば、そのタグに関連したコンテンツをタイムライン上で見ることができる。タグはすでに登録されているものを利用するだけでなく、ユーザーが新たに登録することもできる。
それぞれのコンテンツにはコメントをつけることができるほか、ユーザーがテキストを書き、vingowのコンテンツとしてタイムライン上に流すことができる「メモ」機能も用意する。
JX通信社代表取締役の米重克洋氏は「vingowは検索でもソーシャルを使ったキュレーションでもないサービス。たとえばキュレーションサービスでは、情報のノイズは解決できるが、偏りは解消されない。vingowはそれを解決する」とサービスについて語る。
キュレーションサービスではキュレーター自身の性格やバックグラウンド、興味によって集められるコンテンツに特徴や偏りが出るが、vingowではすでにTwitter上で話題となっているコンテンツに対して機械的にタグを付与することで、個人の視点を入れず、客観的に情報をユーザーに届けるという。
一方で課題となるのはタグの解析や、コンテンツの重み付けだ。JX通信社では今後1カ月程度クローズドベータ版でサービスを展開。サービスの精度の向上に努めるという。2月にもオープンベータ版を公開する予定だ。
同社は5月にサイバーエージェント・ベンチャーズとネットエイジを割当先とした第三者割当増資を実施していることを発表している。価格は非公開だが、数百万円程度だという。
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