Verizon Communicationsの最高経営責任者(CEO)を務めるLowell McAdam氏は米国時間12月7日、ニューヨークで開催されたUBS投資家向けカンファレンスで、HuluはVerizonがオンライン動画サービスの提供方法として検討した選択肢の1つだったと述べた。
動画配信サービスのHuluが2011年夏に売却先を探していた時、Verizonは買収を検討した企業のうちの1社だったようだ。結局、Huluはその後、売却を撤回した。
VerizonがHuluの買収を検討したという事実は、インターネットを介して動画を提供する、オーバーザトップ(Over-the-Top:OTT)サービスへの関心の高まりを象徴している。ケーブル事業者よりも後に有料テレビ事業の分野に参入したVerizonは、OTTサービスの強化を検討する一方で、「FiOS TV」が今後も長期にわたって同社の中核的なサービスであり続けると考えている。
「OTTは補完的な役割を担うことになる」とMcAdam氏は言う。
Verizonは、FiOS提供地域以外の顧客に別のオンライン動画ストリーミングサービスを提供し、NetflixやHuluのほか、従来型のケーブル事業者と対抗する意向であると報じられている。McAdam氏は7日、憶測に対してコメントすることを避けた。
McAdam氏はアナリストとのディスカッションで、ほかの話題も取り上げた。モバイル決済については、AT&TおよびT-Mobile USAと共同で立ち上げたモバイル決済の合弁会社であるIsisに大きく期待していると言う。Isisは2012年にサービスの試験を行う予定である。同サービスでは、携帯電話を特殊な決済用端末にかざして商品の支払いをする。
McAdam氏は、2012年末までに本格的にサービス提供を開始し、2013年までに「実質的な収益源」にしたいと述べた。Isisは、ホスティングおよびトランザクション料金から利益を得る予定だと同氏は付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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