ほかにも重要な点があった。
新興市場がPCの売り上げを後押ししている。Otellini氏は、PCは決して死んだわけではないと述べた。実際に、中国やブラジル、インドといった人口の多い国では、新興中流階級がPCを購入している。
PCは新鮮さを失ってはいるが、業界はその問題を解決しようとしている。Otellini氏は次のように述べている。
われわれが業界として、そして企業として行わなければならないことの1つは、PCの活気を保ち続けることだ。PCは新鮮さをやや失ってしまったと、多少は考えている。コストを削減し、機能を絞るという点では一気に底まで行ってしまい、結果としてPCは、家庭用電子製品、例えばiPadのようなデバイスに比べて、少し退屈なものになってしまった。そこで、IntelはPCを再定義することを目指す。われわれはこれまでに何度かこうしたことを行ってきたが、今回の取り組みは非常に面白い。
それは、われわれが「Ultrabook」と呼ぶイニシアチブだ。Ultrabookはより薄く滑らかな形をしており、高速で応答性に優れたPCだ。バッテリ駆動時間は長く、セキュリティも向上しているが、メインストリーム向けの価格設定にする。Appleの「MacBook Air」が発売されて数年になるが、これは高価な、プレミアム価格のデバイスだ。
Intelにとって、次のConsumer Electronics Show(CES)はモバイル分野が中心になる予定だ。同社は、低電力で高い性能を実現しようとしている。Otellini氏は次のように述べた。
大手シリコンベンダーはみな、こうしたフォーム・ファクタ・リファレンス・デザインを開発するモデルに移行しつつある。そこでは、基本的にはコンポーネントをロックダウンして、ネットワーク上で認証している。3Gあるいは4Gネットワークがあることで、われわれの顧客はIOTテストを非常に素早く行うことができ、市場に参入することができる。
2012年の上半期には、多数のIntel顧客がこの電話機の心臓部を使って市場に参入するだろう。われわれは、CESでそれについてより多くの発表を行うつもりだ。しかし、ここにあるのは、このIntelチップ搭載の電話機と、現在発売されている、ほかの売り上げ上位5位のスマートフォンとの比較だ。上の図は消費電力で、低いほど良い。3Gのスタンバイ時では、われわれは1位ではないが、かなり近いところにある。音声再生時では、われわれは2位で、他社より1歩抜きんでていると言える。そして720p動画の再生時では、ここでもほかのほとんどより消費電力は少なく、ほぼトップクラスだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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