グーグルは11月29日、同社が2007年から取り組んでいるプロジェクト「the Data Liberation Front」(Data Liberation)に関する説明会を開催した。米GoogleエンジニアリングマネージャのBrian Fitzpatrick氏がプロジェクトの概要などを語った。
Data Liberationは、ユーザーがGoogle製品に保存されているデータを自由に取り出して他サービスへ移行するのを支援するサービス。GmailやGoogle Docsに保存されているユーザーのデータをエクスポート・インポートできる機能を提供している。エクスポートする際は、Microsoft OfficeやOpenOffice、PDFなどさまざまなフォーマットを選択できる。
Brian氏は、Data Liberationの考え方についてアパートを例に出して説明。「引っ越す時に、もし家主が家具や衣類は全部置いていってくれと言われたらどう思うか。自分の持ち物は自由に持ち出せなければいけないと思うはずだ」と語る。
また、データのエクスポートには「データをオープンで相互互換性のある形で取り出せるか」「データを取り出すのにどれだけのコストがかかるのか」「データをすべて取り出すのにどれだけの時間がかかるのか」といった要素が重要であると説明した。
一方で、これまでData Liberationでは個々のサービスごとにデータを取り出す必要があったことから迅速性には欠けていたと話す。そこで6月にGoogleサービスのアーカイブを一括でエクスポートできる「Google Takeout」を公開した。現在は、Google BuzzやGoogle+、Google Voiceなど一部のサービスに対応しており、今後も対象サービスを拡大していく予定だ。
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