Googleは「Chromebook」ノートPCを値下げし、オフライン機能を最小限に絞った同ウェブ接続デバイスの基本価格を299ドルに設定した。
Googleが5月に同製品を発表したとき、基本価格は349ドルだった。
GoogleのシニアプロダクトマネージャーであるVenkat Rapaka氏がブログ投稿で述べたところによると、同社は「全体的なChromebook体験を継続的に向上させ、なおかつ価格をさらに下げるためにパートナー各社と密接に連携してきた」という。ただし、Googleは同デバイスの具体的な販売台数は明かさなかった。
同社広報担当者は、「パートナー各社は数カ月前に自社のデバイスを発売したばかりだ。消費者からの好意的なフィードバックと学校および企業による導入率は、われわれにとって励みになっている」と述べた。
しかし、今回の値下げは同デバイスがGoogleとそのパートナーの期待ほど順調に売れていないことを示唆している、と市場調査会社Endpoint Technologies AssociatesのプレジデントのRoger Kay氏は述べた。Chromebookの発売後の売れ行きは「不調」だとKay氏は考えている。
Chromebookにとって問題の1つにその価格があり、Chromebook製品群が初めて登場した頃、最も高価なものは499ドルもした。その価格だと、ChromebookはローエンドのノートPCや「iPad」のようなタブレットと直接競合することになる、とGartnerのアナリストであるMichael Gartenberg氏は述べた。したがって、今回の値下げは有利な材料になるはずだ。しかし、GoogleはChromebookのターゲット顧客が誰なのか、未だに決められないでいるようだ。
「Googleが消費者に対してもっと啓蒙活動を行わなければ、この取り組みは今後も大衆市場向け製品というより科学プロジェクトのような印象を与え続けるだろう 」(Gartenberg氏)
サムスンは「Series 5」Chromebookを429ドルから349ドルに値下げし、ブラックモデルを追加した。同社はこれまで、同デバイスのホワイトモデルのみを提供していた。
もう一方のChromebookメーカーであるAcerは「AC700」モデル2機種を値下げした。Wi-Fi版は349ドルから299ドルに、Verizon 3Gブロードバンドモデルは449ドルから399ドルにそれぞれ値下げされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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