本当に最後の手段として、わたしが最後の選択肢と考えているものを使う方法もある。反論しようとする相手と対決するのだ。
2010年のTechEdでわたしが参加したあるセッションで、講演者を邪魔し続ける聴衆がいた。しばらくして講演者は我慢できなくなり、その邪魔者に対して、ここにいる参加者はみな高いお金を払って来ており、それらの参加者の時間が無駄になっていると告げた。わたしの記憶が正しければ、その講演者の「座って黙っているか、ここから出て行ってくれ」という言葉のおかげで、講演者に対する邪魔は止んだ。
わたしは普通は、この原子力オプションを使うことは勧めないが、この状況では適切に思えたし、講演者が再び割り込まれることはなかった。
ここまで挙げてきたアイデアはすべて、誰かが割り込んできて、あなたが示している情報が間違いだと主張してきた場合の対処法について論じるものだった。直接的な攻撃があった場合、普通はそれに応じる以外の選択肢はない。しかし、対応が必要ない状況もある。
例えば、わたしが20年近く書き物をしてきた経験から言えるのだが、コメント欄ではいつもわたしに対する批判が行われている。つい、それに反論したくなってしまうが、相手にしない方がいい。
会話でも同じことがいえる。例えばわたしには、IT業界で働いているわけではないのに、他人に対して間違ったITのアドバイスをし続ける家族がいる。わたしは話に割り込んで情報を正したいという誘惑に駆られるのだが、ケンカを始めてしまわないために、大抵は聞こえなかったふりをする。誰かが直接的にわたしに意見を求めてくれば、わたしも意見を言うが、そうでない場合、自分に関係ないことは気にしないように努力している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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