自分の技術的な知識をひけらかそうとする(そしてあなたに恥をかかせようとする)人に出くわした場合、この記事で説明する戦術が役に立つかもしれない。
わたしは90年代半ばから技術に関する記事を書いており、ここ数年は時々技術関係のカンファレンスでも話をしている。わたしがこれまでに1つ学んだことは、プレゼンテーションをする場合でも、最新記事のコメントを読んでいるときでも、ほとんど常にわたしよりも多くの知識を持っていることを証明したがる人がいるということだ。
このことについて深く考えてみて、企業の世界でもあまり状況は変わらないということに気づいた。誰かがITに関する新しいアイデアを投げかけようとすると、誰かがそれに反論するのが常だ。
これを念頭に、IT専門家気取りに対処するいくつかの方法を紹介するのも面白いだろうと思いついた。紹介するアイデアの多くは人前で話す場面を念頭に置いたものだが、他の状況にも簡単に応用できるだろう。
ITに関して話したり書いたりすることについて、わたしができる一番のアドバイスは、事前に十分備えるということだ。自分の情報が信頼できる情報源から得られたものであり、時代遅れになっていないことを確認すること。さもなければ、誰かがそれをやり玉に挙げるのは確実だ。口論を避けるためにもっとも大切なのは、準備をし、自分の発言についてよく知ることだ。
公衆の面前で食ってかかってくるのは、大抵の場合嫌なタイプの人物だが、詰め寄ってくる人がいつも愚かだとは限らない。約1年前、友人が話すセッションに参加していたとき、プレゼンテーションの最中に立ち上がって反論した人物がいた。友人はその人物に対し、ここにいるわれわれはみな学ぶために来ており、もし資料に追加すべきことがあるなら指摘して欲しいと言った。
友人に反論したその人物は、実際に完全に正しい主張をした。プレゼンテーションの趣旨からは少し外れていたが、それはよい情報だったし、友人の議論と直接的に矛盾することもなかった。
以前わたしがプレゼンテーションをした際、立ち上がってわたしのプレゼンテーションはすべて間違いだという人が出てきた。そのとき、わたしには2つの選択肢があった。警備員を呼んでその人物を追い出すこともできたが、それでは部屋にいた全員が、そのコメントは正しかったのではと考えてしまっただろう。もう1つの選択肢は、その人物に話をさせることだった。
わたしはその人物に対して、もっと具体的に、どこが間違っていたかを教えて欲しいと尋ねた。その人物は完全に馬鹿げた話をし、他の参加者によって身の程を思い知らされた。
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