場合によっては、状況を緩和するのにユーモアが役立つこともある。2年前、わたしはIT関連の会議に出席しており、そこで2人の参加者がセッションの最中に白熱した議論を交わしていた。講演者はその2人に、今は話を先に進める必要があるが、ここがラスベガスであるからには、夜になってから泥仕合をする場所を見つけることもできるはずだと話してその場を収めた。
プレゼンテーション中に誰かが妨害してきそうだと思うなら、事前に何らかのローカルルールを決めておくという方法もある。例えば、始めに「今回は短い間に多くの資料を説明する必要があるので、質問やコメントは最後にまとめて行いたい」と言っておくという方法もあり得るだろう。
恥をかかせようとする人物に対処するもう1つの方法は、時計を言い訳に使うことだ。誰かの質問を完全に無視するのは、他の人から信頼性を疑われてしまうため、よいアイデアではない。むしろ、その場では簡単に答えておいて、今は先に話を進める必要があるが、プレゼンテーションが終わってからの議論は歓迎すると話すのがいいだろう。
誰かがあなたの発言を正そうとし続ける場合、細部については譲歩してしまってもよい。それで、その人物はおとなしくなるかも知れない。もちろん、図々しい批評家はそれでつけあがり、さらに会話を乗っ取ろうと試みるかもしれない。どちらの場合も、細かい論点を1つか2つ譲ることは、聴衆にあなたが公正に振る舞おうとしていることを示すことになる。
あなたの主張に対し誰かが反論してきたら、相手にそれを証明するよう求めてもよい(もちろん、丁寧な態度で)。これは、「わたしはそれを見たことがないのですが、メールして頂いてもよろしいですか」と言うことでも実現できる。これによって、その専門家ぶっている人物が議論を続ける能力を取り除き、プレゼンテーションを先に進めることができる。
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