米国において「iPhone」のユーザーは今後、Apple Storeの商品をオンラインで注文して最寄りの店舗で受け取ることや、店内で買い物する際レジの列に並ばずにセルフサービスで決済することも可能になる。
これら2つの新たな選択肢は、iPhoneおよび「iPad」「iPod touch」向けApple Storeアプリの最新アップデートで実現した。米国時間11月8日に公開された同アプリのバージョン2.0は、オンラインとオフラインの買い物体験をより簡単で迅速にするためのAppleによる最新の取り組みだ。
「Personal Pickup」オプションにより、ユーザーはアプリ内で商品の注文と支払いを行える。ただしこのオプションでは、注文品が出荷されるのを待つのではなく、最寄りのApple Storeに出かけて製品を受け取れるのだ。アプリでストアを選択すると、欲しいアイテムの在庫があるかどうかが分かる。
同オプションのもう1つのメリットは、配送料が無料になることだ。Appleはすでに50ドルを超えるネット注文を送料無料にしているが、店舗受取だと50ドル以下でも送料がかからない。たとえば、29ドルのiPhoneドックをオンラインで注文すると通常4ドルの送料が追加されるが、店舗で受け取るとこの4ドルを節約できる。
「EasyPay」というもう1つの新たなオプションにより、店舗で商品を買う際の支払いをセルフサービスで行える。必要なのはiPhoneだけだ。欲しい製品のバーコードをiPhoneのカメラでスキャンすると、アプリを通じて情報が送られ、自分の「Apple ID」に登録されたクレジットカードで代金を決済できる仕組みだ。あとは支払い済みの商品を手に揚々と店を出ることができるはずだが、その際Apple Storeの店員に電子レシートを見せる必要があるとの報道もある。
EasyPayには大きな制約が1つある。AppleはEasyPayを利用するには「iPhone 4」か「iPhone 4S」が必要だと説明しているので、それ以前のiPhoneや、新しいiPad、iPod touchのユーザーは現時点では同オプションを使えないようだ。このオプションも米国内のみで利用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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