米Yahooは、広告ターゲティングおよび最適化ソフトウェアを手がけるinterclickを2億7000万ドル相当の条件で買収すると発表した。
この買収取引は、Yahooが買収の標的としてしばしば噂されてきた経緯を考えると、注目すべきタイミングで発表された。interclickの従業員らは、控えめに言っても、興味深い道のりになり得る状況に加わることになる。
Yahooによると、同社はinterclickの買収によりデータターゲティング機能と最適化技術を得るほか、販売する広告枠も拡充できるという。YahooはGoogleとの競争で優位に立つ目的で、MicrosoftおよびAOLと広告分野で提携することを模索してきた。この提携は、各社の広告枠を持ち寄ってプレミアムパッケージ化するというものだ。
こうした広告での提携が十分に発展するなら、interclickは接着剤の役割を果たす可能性がある。Yahooは声明の中で、「(interclickのチームは)異なる供給元から集められた広告枠をまとめて売り込む経験を積んでいる」と述べた。
interclickのプラットフォームについて言えば、2つの主力ツールがある。広告キャンペーンとデータソースを統合する「Open Segment Manager」(OSM)と「Genome Platform」だ。interclickは自社サイト上で、OSMは大規模な行動ターゲティングを行うよう設計されたと説明している。
この買収は2012年初めに手続きが完了する見込みだ。Yahooはinterclickに1株あたり9ドルを支払った。interclick株の米国時間10月31日の終値は7.40ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」