Appleは10月、「iTunes Match」サービスを同月中に提供開始すると述べていたが、その期日が過ぎてしまった。
iTunes Matchはユーザーのライブラリをスキャンして、iTunesから購入したのではなくCDから取り込んだ音楽を見つけ、それをiTunesライブラリと互いに照合するサービス。マッチする楽曲があった場合は、高品質の楽曲をライセンス付きでユーザーに提供する。ただし、ユーザーは有料会員であることが条件だ。
この機能は、クラウドを利用しながらApple製の端末間でファイル、コンテンツ、アプリケーションの転送などを行う「iCloud」プラットフォームに組み込まれている。マッチングした楽曲は、ライセンスが事実上ユーザーに提供され、ユーザーは別の方法で購入した楽曲であっても、iTunesライブラリから端末にダウンロードすることができる。
Appleは米国時間10月4日に開催されたイベント「Let's Talk iPhone」において、この新サービスを米国ユーザー向けに「10月のうちに」提供すると約束したが、同サービスが提供開始されることなくその期日が過ぎてしまったとMacRumorsは指摘している。同社は同イベントの直後に、iTunes Matchを含まないバージョンのiTunesをリリースしている。
さらに複雑なことに、Appleは、一般リリースに先立ち同機能を搭載するiTunesのベータ版をテストしていた多数の開発者らも放り出した格好となっている。そのテスソフトウェアは11月1日に有効期限が切れたため、開発者らは同ソフトウェアを起動して自分のメディアライブラリにアクセスすることができない状態になっている。
Appleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
iTunes Matchが提供開始されれば、その年間利用料は24.99ドルになる予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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