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「Yahoo!ロコ」順調の理由と不足点--想定外の利用も

藤井涼 (編集部)2011年11月02日 10時08分
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 ヤフーは提供してきた地域情報サービスを6月1日に統合し、国内最大級のジオサービス「Yahoo!ロコ」として公開した。スマートフォンのGPS機能を使って、現在地周辺の飲食店やレジャー施設の情報をまとめて閲覧できるサービスで、気になる店舗をキープ(お気に入り登録)することでお勧め情報を受け取れる。

 サービスが開始されて約5カ月が経過したが、ユーザーの利用状況はどうだろうか。また数多くの位置情報サービスが存在するなか、ヤフーとしてどのように差別化していくのか、ヤフー BS事業統括本部地域サービス本部企画部部長の松濤徹氏に聞いた。

横断的に情報を知りたいニーズがあった

 ヤフーでは、事業展開の柱の1つとして「地域・生活圏情報の充実」を掲げており、これまでさまざまな地域情報サービスを提供してきた。ただし、飲食店情報は「Yahoo!グルメ」、旅行情報は「Yahoo!トラベル」などジャンルごとだったため、目的に応じてそれぞれのサービスにアクセスする必要があった。

 「いざ自分が六本木にいて、六本木の情報をまとめて見ようと思ったときのニーズに応えるソリューションがなかった」(松濤氏)

 そこで、すべてのジャンルの生活圏情報を統合し、横断的に特定の場所の情報を知ることができるサービスとしてYahoo!ロコをリリースした。サービス開始にあたり、「Yahoo!地図」「Yahoo!地域情報」「Yahoo!道路交通情報」「Yahoo!グルメ」「Yahoo!クーポン」「Yahoo!電話帳」「Yahoo!マチモバ」の7つのサービスを統合した。


iPhone版「Yahoo!ロコ」

 リリース後から閲覧者は順調に伸びており、10月時点で月間4230万ブラウザを突破、7月にはキープ数が100万件を超えた。Yahoo!ロコはキープした店舗のお得な情報が受けられるサービスとして提供を開始したが、当初は想定していなかった使われ方が増えつつあると松濤氏は話す。

 「とりあえず今日の飲み会の場所を忘れないように、とブックマーク的にお店を登録したり、キープしたお店情報をソーシャルメディアで共有できるので、Facebookでこの店良かったよと投稿したり、最近では“パーソナルユース”と“ソーシャルユース”も増えてきている。そういう意味では想定していたよりも使われ方に広がりがあった」(松濤氏)

 Yahoo!ロコに参加している店舗のオーナー向けには、店舗やサービスの情報を掲載して集客ができる「Yahoo!ロコ プレイス」を提供している。オーナーは、管理ツールから店舗をキープしたユーザーにセール情報を直接発信できるほか、掲載したい情報をタイムリーに更新できる。

 松濤氏は「地域の事業主や店舗にプラットフォームを提供することで、これまで広告出稿の機会が少なかった中小企業への広告出稿を促し、ネットと実際の購買行動をつなげる。そのための答えが、Yahoo!ロコのオーナーに専用のプラットフォームであるYahoo!ロコ プレイスを提供することだった」と語る。


ヤフー BS事業統括本部地域サービス本部企画部部長の松濤徹氏

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