レノボからAndroidを搭載した低価格タブレット「IdeaPad Tablet A1」が登場した。海外での発表時に199ドルという価格から話題になっていた製品で、国内でも少し遅れて10月13日に発表された。11月19日に発売予定だ。
スペックは7型(1024×600ドット)の液晶を搭載、CPUはシングルコアで1GHz駆動のテキサス・インスツルメンツのOMAP 3622 モバイルプロセッサ、メインメモリは512Mバイト、記憶容量は2Gバイトまたは16Gバイトのフラッシュメモリを内蔵する。3Gの通信には対応しない。本体サイズは幅195mm×奥行き125mm×高さ11.95mm、重さは400gとなっている。
国内での価格は2万円を切ると発表され、フラッシュメモリが2Gバイトの機種なら大手量販店で税込1万9800円前後。今回試用したのはフラッシュメモリが16Gバイトのモデルで、実売価格は現在の大手量販店価格で2万6800円前後、2Gバイトメモリに比べて7000円高となっている。
タブレットといえばおよそ5万円近い値が付いている現在、IdeaPad Tablet A1が安い理由は7型という小さめの画面、シングルコアCPU搭載、Androidのバージョンが2.3であることが挙げられる。現在、タブレットにおけるAndroidのバージョンの主流は3.2か3.1なので、それらとは異なるが、決して古いわけでもない。スマートフォンでは現在も2.3が主流で、それらと同じ操作で利用できる。
しかも、レノボはPCの世界では実績のあるメーカーだ。日本で開発されるThinkPad製品と異なりIdeaPad Tablet A1は中国のチームによる設計とのことだが、手にしてすぐ感じられるしっかりとしたボディを見ると、品質も期待してよさそうだ。
スマートフォンやタブレットでも最初に手にした際、手触りや掴んだときの堅さなど、ボディの印象は機種によって大きく異なる。中には手で掴んだ瞬間に弱さを感じる機種もある。そんな中でもIdeaPad Tablet A1は最初に持った瞬間、「しっかりしている」という印象を受けた。
液晶画面の中央に力をかけてしまうように掴んだ場合は、画面がわずかにへこむ感触もあったが、縁取りに近い部分を持ったときは、ガッチリ感が指に伝わってきた。
また、背面のボディパネルは光沢仕上げの樹脂製で、適度な厚みがあるせいか、手が触れたときにも“堅さ”を感じることができる。
スイッチ類もしっかりしている。電源ボタンと音量の上下の3つの押ボタンスイッチはスイッチを押した瞬間に土台がしっかりしている印象を受け、操作感はよい。残念なのが画面の回転をロックするスライドスイッチのクリック感がなく、何かに擦れればスイッチの位置が変わってしまうことだ。ただ、このスイッチは誤操作しても画面が見えにくいだけで余計な作用が起こりにくいのが幸いだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」