Research In Motion(RIM)はタブレット分野で激しい競争にさらされている。また「iPad」ユーザーは先頃、ソフトウェアを「iOS 5」にアップデートした。それにもかかわらず、RIMは米国時間10月25日、第2世代のタブレットソフトウェアを2012年までローンチしない予定だと述べた。
RIMの「BlackBerry PlayBook」担当シニアバイスプレジデントであるDavid Smith氏は2011年10月25日のブログ投稿の中で、「われわれは今日にでも『BlackBerry PlayBook OS 2.0』をユーザーに提供したいと思っているが、開発者や法人顧客、エンドユーザーの期待に完全に応えられるという確信を得られるまでローンチを見送ることにした。それは苦渋の決断だった」と述べた。
さらにSmith氏は、RIMが2012年2月まで同アップデートをリリースしない予定であることも明かした。RIMは当初、同OSをもっと早い時期にユーザーに公開することを望んでおり、2011年9月に決算発表を行った際、BlackBerry PlayBook OS 2.0を10月に披露し、「その後で」ローンチする予定だと話していた。
2012年2月のローンチ日は、RIMとBlackBerry PlayBookにとって重要な問題である。AppleのiPadと異なり、BlackBerry PlayBookはネイティブの電子メールとカレンダー、およびメッセージング機能を備えていない。同デバイスから電子メールを送信したいユーザーは、「BlackBerry」スマートフォンをBlackBerry PlayBookに接続する必要がある。RIMがタブレット分野で地盤を固めることを少しでも望んでいるのであれば、PlayBook OS 2.0は同社の戦略にとって不可欠な要素である。なぜなら、同アップデートはネイティブの電子メールやカレンダー、および連絡先アプリをBlackBerry PlayBookにもたらすからだ。
しかし、Smith氏はブログ投稿の中で、RIMが「『BlackBerry Messenger』アプリケーションの次期BlackBerry PlayBook OSリリースへの搭載を延期する決定を下した」ことも明かした。同氏は、最終的に同アプリケーションがBlackBerry PlayBook OSに搭載される時期には言及しなかったが、同タブレットからほかのBlackBerryユーザーにメッセージを送信したいユーザーは今後もスマートフォンが必要になる、ということは指摘した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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