ゲーム開発企業のZyngaは、3月時点における同社の内部評価額は110億ドル以上だった。10億ドルを調達予定の新規株式公開(IPO)に向け、同社が米国時間8月11日に提出した修正版IPO申請書類(Form S-1)で明らかになった。
米証券取引所(SEC)への提出書類には、「われわれは2011年3月、自社株式のアームズレングス取引を主要な価値指標として用いた、サードパーティーの価値レポートを入手した。これらの取引は完全希薄化後の株式発行高に基づいて、価値が111億5000万ドルであることを示していた」と書かれている。
Zyngaは、Morgan Stanleyなどから極度貸付枠を7月に受け取り、それによって最大10億ドルの借り入れが可能になったこと、そして有料ユーザーの平均プレー時間算出方法の修正によって第1四半期の売上高に750万ドルを上乗せしたことも明らかにした。Zyngaの有料プレーヤーの割合は5%以下だが、プレーヤーが増えれば増えるほど全体的なゲームの価値も高くなるので、長い目で見ればプレーヤー数を増やすことは重要である、と同社は提出書類の中で述べた。
同書類によると、「FarmVille」や「CityVille」「Mafia Wars」「Words with Friends」などの開発元であるZyngaは、SECに最後に書類を提出したときから300人を雇用しており、現在2543人の従業員がいるという。
「弊社は世界を代表するソーシャルゲーム開発企業で、166カ国に月平均2億3200万人のアクティブユーザーがいる。現在のところ、売上高のほぼ全ては、Facebookプラットフォーム経由でゲームにアクセスするプレーヤーによって生み出されている」(SECへの提出書類)。Zyngaによると、同社は1日あたりのアクティブユーザー数が最も多い5つのゲームがFacebookで提供されているという。
Zyngaは、「これまでのところ、3大人気ゲームが売上高の大半を占めている。2008年と2009年、2010年、および2011年第1四半期において、3大人気ゲームがオンラインゲーム売上高に占める割合はそれぞれ93%、83%、78%、63%だった」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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