「mp3cut」は、MP3ファイルを任意の位置でカットできるウェブサービスだ。音楽ファイルのほか、会議やインタビューなどを録音したMP3ファイルから不要な範囲を省き、ファイルをスリム化できる。
使い方は簡単で、まずサイトのトップページにある「Upload mp3」ボタンを押して、ハードディスク内のMP3ファイルを指定する。すぐにアップロードが開始され、完了すると下部にスライダが表示されるので、開始秒数と終了秒数を指定する。指定が終わって「Split and Download」ボタンを押せば、指定範囲の音声が切り出されてダウンロードできる。極めてシンプルな仕様だ。
どこからどこまでの部分を切り出すかは、アップロードしたあとにオンラインで再生しながら決められるので、アップロード前に秒数を手元でメモしておく必要もない。また位置は100分の1秒単位で指定できるので、かなり正確なトリミングが可能だ。
ダウンロードした加工済みMP3ファイルは、タグもそのまま維持されており、そのままの形で利用できる。ただしコメント欄に「mp3cut.ru」という文字列が追加される関係上、もともとあったコメントは消えてしまうので、必要に応じて元のファイルから手動でコピーするとよい。
試した限りでは最大で100Mバイトまでのファイルがアップロードできるようだが、ファイルサイズが大きすぎるとアップロードはもちろんダウンロードにも時間がかかるのでロスが大きい。ファイルサイズが大きいとブラウザがハングアップする確率も高いので、その場合は無理をせずローカルで動作する編集ソフトを使ったほうがいいだろう。
とはいえ、MP3のサイズがそこまで大きくなく、利用頻度もそれほど高くないというのであれば、インストール不要で動作する本サービスはたいへん重宝する。「会議を録音していたが、終了ボタンを押すのを忘れて録音済みファイルが巨大になってしまった」という場合や、相手に送る音声ファイルをなるべくスリムにしたいという場合に、便利に使えるサービスだ。
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