HTCは10月7日、WiMAXとWi-Fiテザリングに対応したスマートフォン「HTC EVO 3D ISW12HT」(HTC EVO 3D)をKDDIから発売する。HTCはHTC EVO 3Dを日本市場への本格的進出を図る端末と位置付けており、10月5日、都内で製品発表会イベントを開催した。
HTC EVO 3DはAndroid OS 2.3.4を採用。4.3インチの大画面3D液晶を搭載しており、3Dカメラや動画、3Dコンテンツの再生、デュアルコアCPUの搭載によるアプリ起動やブラウザ処理スピードを特長とする。また、モバイルWi-Fiルータとしても使用でき、最大8台の機器を接続可能だ。
HTC Corporation Chief Product Officerの小寺康司氏はHTC EVO 3Dについて、映画配信サービス「HTC Watch」などの「プレミアムマルチメディア」や高画質な写真やビデオ撮影、PCなしで動画編集ができる「プレミアムイメージング」に力を入れていると説明した。
ゲストとして三船美佳さん、天気予報士の森田正光さん、桐島ローランドさん、長谷川理恵さんを迎え、ゲストらと動画の美しさやビジュアルや音がリアルな気象情報、3D写真の楽しさ、Twitterやブログ更新のしやすさといった活用シーンをアピールした。
HTC North Asia PacificのPresidentであるJack Tong氏は近年の業績について、「数字を開示することは控えるが、過去3年のことを申し上げると、マーケットシェアは20%。(スマートフォン事業において)通信事業者を中心に展開するという意味では、日本は米国と似通っている。これから数年をかけて、通信事業者と協力関係を築き、日本でもさらなる展開ができるのではないか。日本は戦略的にもっとも大事な市場」とコメントした。
また、アップルのiPhone 4SがKDDIから発売されることを受け、記者からは対抗する戦略やどんな影響があるかといった質問も出た。これについて、「1997年の創立から、世界中の通信事業者とともに製品を出し、スマートフォンのサプライヤとして実績を持っている。2011年の上期におけるシェアは、米国においてiPhoneに次ぐ、あるいは少し高いぐらいのシェアを獲得できていると思う。HTCは最先端の技術を搭載したスマートフォンを世界中に出しているという自負があり、ユニークな価値を持つ製品によりiPhoneとの差別化ができると思っている」(Jack Tong氏)と自信を見せた。
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