モジラ、「Firefox 8」のベータ版をリリース--Twitter検索とタブ管理機能を追加

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫2011年10月03日 12時53分

 Mozillaは米国時間9月29日、更新頻度を高くしたアップデートスケジュールに基づき、「Firefox」の新しいベータ版をリリースした。このベータ版では、検索やタブ管理、アドオン管理に新たなオプションが追加される。

 「Firefox 8」のベータ版は、6週間ごとにバージョンアップするMozillaの開発サイクルに基づいてリリースされた最新ベータ版だ。この開発サイクルでは、変更点を少なくしてFirefoxの更新頻度を高めている。ゆっくりと移行を進める一部のFirefoxユーザーにとっては対応が難しくなるが、Mozillaは、競争力を維持し、数カ月ごとではなく数週間ごとにユーザーに新機能を提供するためには必要なことと考えている。また、Mozillaは、移行ペースが遅いFirefoxも提案している。

 ブログ記事リリースノートによると、Firefox 8のベータ版には次のような新機能が搭載されるという。

  • ビルトイン検索ボックスのオプションとしてTwitterを追加し、特定のユーザー名やハッシュタグで簡単に検索できるようにした。
  • タブをドラッグして移動したり、新しいウインドウに切り離したりする際に、ただの細い線ではなくアニメーション化してタブを表示する。
  • ブラウザやPCを再起動したときなど、以前のセッションからタブを復元する際、アクティブなタブだけを最初に読み込むよう設定できる。その場合、他のタブは閲覧する時のみ再読み込みされる。
  • サードパーティー製ソフトウェアによってインストールされたツールバーなどのアドオンは、ユーザーが許可するまで起動しない。
  • 新バージョンへのアップグレードの際に、アドオンを無効化できるダイアログボックスを1度だけ表示する。ダイアログボックスには、Firefox内からインストールされたアドオンのみが最初の選択肢として表示されるが、ユーザーが独自に選択できる。
  • Mozillaのモバイル版Firefoxのリリースノートによると、「Android」版では「セキュリティ強化のためにユーザー名とパスワードを暗号化する」マスターパスワードを設定できるという。
  • Android版では、ユーザーが自分のブックマークを利用してホーム画面をカスタマイズすることもできる。
  • カスタマイズした設定をブラウザを再起動せずにインストールできる「restartless add-on」技術がモバイル版で利用できるようになった。

 Mozillaは、Android版Firefoxの読み込み速度向上を目指している。Android版Firefoxの読み込み時間は、特にGoogleの内蔵ブラウザと比べた場合、現行バージョンの大きな問題となっている。そのため、Mozillaは、XUL技術を利用して開発されたものではなく、ネイティブなAndroidインターフェースを使ったモバイル版Firefoxの研究を進めている。こうしたアプローチは、ブラウザの読み込みを高速化するが、XUL技術を利用して開発されたアドオンとの互換性が犠牲になる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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