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マクセル、iPad対応のワイヤレス充電器を発表--村田製作所開発の電界結合方式を採用

加納恵 (編集部)2011年09月28日 15時08分
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 日立マクセルと村田製作所は、電界結合方式を採用したiPad用ワイヤレス充電器の新製品説明会を開催した。日立マクセルが発売する「エアボルテージ for iPad 2 WP-CP10A」(エアボルテージ for iPad 2)は、同日に量産開始を発表した村田製作所の電界結合方式ワイヤレス電力伝送モジュールを内蔵し、10Wのワイヤレス伝送を実現している。

  • 「エアボルテージ for iPad 2 WP-CP10A」

 エアボルテージ for iPad 2は、送電モジュールを搭載した「エナジースタンド」と、受電モジュールを備えた「エナジーカバー」から構成され、エナジーカバーをiPad 2に装着することでワイヤレス充電が可能になる。エナジーカバー部にはドックを装備しており、ドック経由でカバーとiPad 2を接続。右下部にはミニUSB端子を備え、付属ケーブルでつなげばカバーを装着したままiTunesと同期できる。

 スタンドにカバーを装着したiPadを置くだけで充電でき、縦置き、横置きどちらでも充電が可能。カバーの重量は約240gで、ブラックとホワイトの2色を用意する。発売は11月25日で、店頭想定価格は1万5000円前後。カバーとスタンドはセット販売され、単体販売は今のところ予定していない。

  • エナジースタンド

  • エナジーカバー

  • エナジーカバー内にドックコネクタを備える

  • iPod 2の操作ボタンやカメラ部にはカバーを装着したまま使える

  • エナジーカバー部右下にはミニUSB端子を装備。PCとの接続に使用できる

  • エナジースタンドの背面

 日立マクセルでは、2月にiPhone 4用のワイヤレス充電器「エアボルテージ」を発表しており、今回の製品が第2弾となる。iPhone 4用はワイヤレス充電の国際規格「Qi(チー)」規格に準拠した電磁誘導方式を採用しており、今回の電界結合方式とは異なる。

 電界結合方式は、送電側と受電側に電極を設置し、電極間に発生する電界を利用してエネルギを伝送するというもの。今回のワイヤレス伝送モジュールは、村田製作所独自の回路設計技術やモジュール製造技術をいかし開発された。

 日立マクセルは、エアボルテージ for iPad 2でQi規格を採用しなかった理由について「iPad 2に必要な充電電力10Wが、現時点のQi規格の電磁誘導方式では実現できなかったため」としている。日立マクセル商品開発本部商品部副部長の今津龍也氏は「Qi規格対応のiPhone 4用ワイヤレス充電器も発売しており、お客様の利便性や要望に応えた商品を発売していきたい」とした。

  • 電界結合方式ワイヤレス電力伝送モジュール。上が送電モジュール、下が受電モジュール

 一方、電界結合方式ワイヤレス電力伝送モジュールの量産開始を発表した村田製作所の技術・事業開発本部新規事業推進統括部新規ビジネス開拓部ビジネス開拓3課課長三上重幸氏は「電界結合方式は、位置自由度が高く、ワイヤレス電力伝送部の発熱が少ない、電極の材質、形状、厚さの制約がないなどの特長を持つ。これにより、デザイン性が高く安全な機器を作りやすいというメリットがある。今回10Wのワイヤレス電力伝送に対応したが、スマートフォン用の超小型ワイヤレス伝送モジュールや、25W、50Wに対応し、ノートPCなどの充電にも利用できるタイプなどを量産化していきたい」と開発計画を話した。

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