UPDATE Googleは米国時間5月26日、「Google Wallet」と「Google Offers」をニューヨークで開催のイベントで発表した。
Googleは、「明日のショッピングを最大限に快適にする」ため、小売体験のすべてを統合する計画であると同社のコマース担当バイスプレジデントを務めるStephanie Tilenius氏は述べた。
これらのサービスは、ユーザーが携帯電話で買い物をする際のクーポン、割引、支払いを統合することになる。
これらのサービスは次のように連携して動作する。定期的に購入する商品のクーポン、またはいつも買い物をする店舗で品切れになっている商品が、携帯電話上にポップアップして、その商品をオンラインで購入することができる。レジに進み、携帯電話を端末にかざすと、カードで支払いが処理される。一方、その店舗における顧客に対するロイヤリティポイントは、携帯電話に付与される。最後に領収書が携帯電話に送付される。
この機能が最初に搭載される携帯電話は、「Android」ベースの「Nexus S」になる予定だ。同端末はNXP製のNFCチップを内蔵している。MasterCardの「PayPass」システムによる決済が可能である。同システムは、近距離無線通信(NFC)技術を利用している。NFCはチップ技術の1つで、2つの異なるデバイスに搭載され、それらデバイスが非常に近い距離にある場合、少量のデータを送信することを可能にする。これにより、クレジットカード情報、電車の切符情報、クーポンバーコードなどのデータが送信可能である。Googleは26日、今後発売されるすべてのAndroid搭載電話に、NFCチップが搭載される予定だと述べた。
Google Walletの正式リリースは2011年夏だが、それまでの間に、サンフランシスコとニューヨークで何らかの地域限定の試験が実施される。試験はその後、他の都市にも拡大される予定である。最初に参加が予定されている小売業者は、Macy's、Subway、Walgreens、Toys R Us、Bloomingdale's、Guess、Noah's Bagelsである。決済サービスについては、Googleは、Sprint、MasterCard、Citi、およびFirstDataと提携している。
Google Walletは複数のカードに対応し、Citi Mastercardと任意のクレジットカードから入金するプリペイドカードをサポートする。Telenius氏によると、他のカードブランドも今後追加される予定だという。スマートフォンのパスワードと暗号化により、携帯電話にカードを搭載する方が、カードを実際に財布に入れているよりも安全であるとGoogleは述べている。
Googleはまた、Google Offersも発表した。これは毎日のお買い得情報サービスで、電子メールを使って顧客や携帯電話に配信される。決済サービスと同様に、これらのクーポンを使用するには、店舗のレジで提示するか、携帯電話をかざして支払えばよい。Google Offersは、今夏にサンフランシスコとニューヨークで試行が開始される予定である。
American Eagleが、Google Offersをサポートする最初の小売業者の1つになる予定である。
将来的には、搭乗券やチケットなどがGoogle Walletでサポートされるようになる見込みである。
これらは「最初の段階だ」とTilenius氏は強調した。「このビジョンは、実を結ぶまで時間がかかるだろう」(Tilenius氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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