Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるLarry Page氏は米国時間9月2日、ソーシャル検索から、デスクトップソフトウェア、ウェブセキュリティにいたるまでの幅広い分野を含む、10の異なる事業を閉鎖した。同氏は、利益性の低い事業の閉鎖を進めている。
Googleのシニアバイスプレジデントを務めるAlan Eustace氏は発表に際し、これを「秋の大掃除」と呼んだ。Page氏は2011年1月にCEO職を引き継いで以来、Google事業の合理化を進めており、より大きな事業に集中するために小規模な事業を廃止している。Eustace氏は、今回の新たな閉鎖もその戦略に沿った動きであると記している。
Eustace氏は、「これによって、われわれのユーザーにとってかなりシンプルな環境となり、全体的なGoogleエクスペリエンスが改善される」と記している。「また、われわれはより多くのリソースを、効果の高い製品に集中できることにもなる」(Eustace氏)
またEustace氏は、閉鎖する事業に従事するすべての従業員をGoogleの他の職務に異動させる予定であると述べた。
今回閉鎖される事業の一部は、買収によって取得したものである。例えば、「Aardvark」は、Googleが2010年に買収したソーシャル検索エンジン(買収金額は5000万ドルと報じられた)で、「Google Web Security」は2007年のPostini買収によって得た事業である。
閉鎖予定の事業の中には、かつては大々的にローンチされたものもある。ユーザーが雑誌や新聞のウェブページを、紙の媒体をめくるように読むことのできるサービスである「Fast Flip」は、2009年のTechCrunch50カンファレンスにおいてGoogleのMarissa Mayer氏が発表したものである。また、ユーザーが自分のコンピュータ上のファイルやドキュメントを検索するためのPCアプリケーション「Google Desktop」は2004年のリリース時、「Windows XP」にネイティブな機能よりも高速な検索が可能であるとしてもてはやされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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