ベルリン発--ソニーは現地時間8月31日、音楽、ビデオ、ゲームを提供する各オンラインサービスを「Sony Entertainment Network」という新しいサービス名の下で一本化すると発表した。
ソニーでコンスーマープロダクツ&サービス事業を担当する副社長の平井一夫氏は、当地で開催される家電見本市「IFA 2011」に先立つ記者会見で、「われわれは、ソニーブランドという最大の資産を活用し、Sony Entertainment Networkという名の包括的なグローバルプラットフォームを作り上げた」と語った。
ソニーの新しいネットワークについては、米CNETのChristopher MacManus記者が米国時間8月24日付のスクープ記事ですでに報じていた。この記事で推測されていたように、今回のサービス統合で音楽サービスとビデオサービスからは「Qriocity」のブランド名が消え、両サービスはそれぞれ「Video Unlimited」と「Music Unlimited」というシンプルな名前に変更された。
Sony Entertainment Networkのウェブサイトもすでに立ち上げられ、音楽やビデオ、それに「PlayStation Network」のゲームを選択できるメニューが表示されている。
ただし、これらのサービスはソニーだけが提供していくわけではない。平井氏によれば、サードパーティーも参加可能になるという。ソニーが自社の多種多様な製品にSony Entertainment Networkサービスを組み込む計画であることを考えると、これは魅力的な提案と言えるかもしれない。ソニーは、テレビ、ホームエンターテインメントシステム、携帯電話、音楽プレーヤー、コンピュータ、カメラ、ビデオカメラ、電子ブックリーダーなど、さまざまな製品を発売しているほか、自前の音楽コンテンツやビデオコンテンツを多数所有している。
平井氏は今回の動きについて、「ハードウェア、コンテンツ、ネットワークの統合を加速させる」ものだと述べている。同氏が新設されたソニーの消費者向け製品すべてを統括する役職についたことを考えれば、今回の動きはソニーでの同氏の新しい役割を具現化したものとも言える。
「ソニーは全体で、各部門を合わせた以上の価値を持つ」と平井氏は語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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