PCやスマートフォン、タブレット端末など、電子書籍を閲覧できる端末は数多く存在するが、電子書籍の閲覧に特化した「専用端末」を購入するなら、いくらが妥当だと考えられているのだろうか。
楽天が発表した電子書籍に関する調査によると、「5000円以下」なら電子書籍専用端末を購入したいと考えている人が最も多いことがわかった。調査対象は、全国の20~69歳の楽天リサーチの登録モニター1000名。調査期間は、8月3日~4日の2日間。
まず電子書籍の認知度については、20.2%が「よく知っている」、50.8%が「やや知っている」と回答し、約7割が電子書籍を認知していることがわかる。性と年代別で見ると、「よく知っている」と回答したのは20代男性が最多で、それに30代男性が続いている。
電子書籍の利用意向については、「利用したこともあるし、今後も利用したい」と回答した人が13.3%、「利用したことはないが、今後利用したい」と回答した人が44.0%で、半数以上が電子書籍を利用したいと考えているようだ。電子書籍を利用したくないと回答した人の理由で最も多かったのは「紙で読む方が好きだから」という意見だった。
電子書籍の利用意向者に、電子書籍サービスで重視することを聞いたところ、「コンテンツの価格」が72.9%で最も多く、以下「読みやすさ」が66.3%、「コンテンツの品揃え」が65.1%で続いた。今後欲しい機能として57.9%が「文字の拡大・縮小ができる機能」、54.1%が「インターネット検索ができる機能」、39.3%が「書籍内の検索」を挙げている。
また、どの端末で読みたいかについては「パソコン」が45.9%で最多。次いで「スマートフォン」が33.9%、「iPadなどのタブレット型多機能携帯端末」が30.0%の順となった。2010年に実施した同様の調査ではスマートフォンは15.2%だったため、この1年間で大きく躍進していることがわかる。
Amzonの「Kindle」やソニーの「Reader」など、各社から電子書籍専用端末が販売されている。これらの専用端末をいくらなら購入するかという質問では、「5000円以下」が45.0%で最も多い結果に。以下、27.2%が「5001円~1万円」、14.8%が「1万1円~1万5000円」と回答しており、約7割が1万円以下なら電子書籍専用端末を購入したいと考えていることがわかった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス