iriverは2011年1月のCESにおいて、電子ペーパー採用の新製品「Story HD」を披露した。同社は当時、同製品は世界で「最高解像度を誇る6インチ電子書籍端末」であると述べていた。同製品は米国時間7月17日、「Google eBookstore」と連動する初の「Google eBooks」電子書籍端末として、発売される予定である。
7.3オンス(約207g)のStory HDは、価格139.99ドルでLG製の電子ペーパーディスプレイを搭載し、ARMの「Cortex」技術に基づくFreescale Semiconductor製の高度なプロセッサによって、XGA(768x1,024ピクセル)解像度、ピクセル数の63.8%増加、高速なページめくりを提供する。また、Wi-Fiが内蔵されており、バッテリは1回の充電で最大6週間持続するという。その他の仕様としては、QWERTYキーパッドを搭載し、DRM付きのEPUBおよびPDFフォーマットをサポートする。
Google eBooksとの統合以外で、最も興味深いセールスポイントは、高解像度のディスプレイに表示されるより明瞭なテキストだろう。しかし、より多くの電子ペーパー搭載電子書籍端末が、タッチスクリーンインターフェースを搭載し、キーボードを持たないコンパクトなデザインへと移行する中、Story HDのデザインには、発売の時点ですでにやや時代遅れに感じるという問題がある。また、2010年終わりの提供開始以来、世界の注目を集めているとはいえない状態のGoogle eBooksに、現時点でどれだけの人が関心を寄せるかも明らかではない。
Story HDはまず、Targetの店舗とTarget.comで来週発売される予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス